ヨハネス・フェルメール《真珠の首飾り》(1664年頃)1632年、オランダ・デルフト生まれ。生涯ほとんどをこの街で過ごし、多作よりも完成度を選んだ画家。父は美術商で、幼少期から絵画に親しむ。結婚と改宗を経て大家族を抱え、制作点数は1年に数点ほど。生活は決して安定していなかった。《真珠の首飾り》は、鏡の前で首飾りを身につける女性を描く。行為が完了する直前の一瞬。左の窓からの光が、肌・布・真珠に静かに触れ、空気ごと画面を満たす。真珠や鏡は虚栄の象徴ともされるが、フェルメールは批判せず、日常の静けさとして描いた。43歳で死去。生前はほとんど評価されなかったが、静かな一瞬を永遠にした画家である。#美術の物語#音楽好きと繋がりたい人