目を閉じると、視覚が奪われる。だから他の感覚が鋭くなる。これって反射神経なのかな?と思って検索してみたら、「感覚代償」って言葉が出てきた。――視覚に使われていた脳のリソースが、他の感覚に再分配されること、らしい。でも、なんだかしっくりこない。だって、耳をふさいでも、よく見えるようになったりはしない。それに、視覚のスキャンで「危険がない」と判断されていたのなら、聴覚にわざわざリソースをまわす必要なんて、そもそもないはず。なのに――目を閉じただけで、耳をすまそうとしたわけでもないのに、勝手に、いっぱい音が聞こえてくる。たしかに「感覚代償」って言えばそうなのかもしれない。でも、“補おうとする”っていう言葉の印象とは、ちょっと違う気がした。私が感じたのはもっと即時的で、理屈抜きで、身体が勝手に反応した感じ。「代償」っていうより、「反射」に近いと思った。昨日、美容室で前髪を切ってもらっているとき、まさにそれが起きた。目の前に手が近づいてきた瞬間、まぶたが自然に閉じた。そしたら、もれなく聴覚が優位になっていた。これって、いったい何現象?……だからそれが「感覚代償」だよと言われれば、「そうなのか」と、しぶしぶ丸暗記って感じ(笑)#美容室にて一考#同時進行の思考の幅