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SF脳とリアル脳
どこまで可能か、なぜ不可能なのか
櫻井武 著
講談社ブルーバックス
主に神経科学を専門とする医学者である著者が、SF作品でお馴染みの設定についての実現可能性を考察した内容となっています。
第1章は人体のパーツを機械化する「サイボーグ」について
第2章では脳に電子デバイスを埋め込んで外部と情報をやりとりする「電脳化」はどこまで可能なのか
第3章では脳の機能を全て電子デバイスにして、「意識を移植する」ことははたして可能なのか
第4章では宇宙旅行や未来旅行を扱うSFでおなじみの「コールドスリープ」や「人工冬眠」について。その実現可能性は脳が鍵を握っていた。神経科学を第一線で研究している著者だからこその見識が述べられていて面白いです。
第5章ではSF作品では「記憶の書き換え」はしばしば使われるプロットだが、実現可能性についてはどうなのか述べられています。
後半部では第7章において、実はぼーっとしている時でも脳はフル稼働しており、「脳は10%しか使っていない」はウソであることについて解説しています。
第8章では、2023年に中国の国立生物学研究所において、マウスが眠ると溺れてしまうという環境をつくって、完全な断眠をさせたという実験について取り上げられています。睡眠をとらないとなぜ死んでしまうのかついて興味深い考察がなされています。
いわゆるSFにありがちなサイボーグだの電脳化だのは現時点では実現可能性は低いという見解になんとなくホッとしました。
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#神経科学

koichi
音楽は単なる娯楽ではなく、脳そのもののリズムを積極的に形作る力を持っています。
ニューロル・レゾナンス理論(Neural Resonance Theory, NRT)によれば、音楽のビートや音程は自然な脳の振動と同期し、私たちのニューロンは文字通り音楽のリズムに合わせて発火します。足を踏み鳴らしたり、踊りたくなったりするのは、脳が曲の構造にリズムを合わせている証拠です。
脳の異なる部位は、音の異なる要素と共鳴します。
遅い皮質脳波はリズムと同期
**高速の振動(数千ヘルツに達する)**は音程と同期
この相互作用により、音と運動、感情が結びつく生物学的な調和が生まれます。メロディやリズムから得られる喜びは抽象的なものではなく、身体が音楽と自然に同期することで生まれる体験です。
この共鳴は、なぜ「グルーヴ感」が抗しがたいのか、なぜリズムの途切れを脳が補完して最大のインパクトを生むのかを説明します。文化的背景によって複雑なリズムの処理は異なるものの、基本的なビートへの反応は普遍的で、乳児にも見られることがわかっています。
研究者たちは、この発見がセラピー、リハビリテーション、教育など幅広い応用をもたらす可能性があると考えています。
音楽は単なる芸術ではなく、人間の心を形作る生物学的な力なのです。
#音楽 #神経科学 #脳 #科学 #セラピー
rael.org


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