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ロゼ

ロゼ

【読後感】艶かしいのに、どこか神聖な本。
未来の不確定さと人生の危うさと命の権化に生命の神秘。

この本は私の好きな作家、燃え殻さんが著作『深夜、生命線をそっと足す』でシャワーを浴びながら当時読んでいたと仰っていた本で、同じ本を読みたくて購入。

主人公の男性がとても繊細で優しくて荒々しくて。
相手の女性は神々しくて正直で臆病なのに大胆で。

本当に富士山の火口のすぐ側に立っていて
今にも落ちてしまいそうな危うさが迫ってくる。

落ちても良いような気がしている2人は結局、
お互いの真意を確かめる勇気を持たない。
自分の気持ちも定まらないし、定めようともしていない。

けれどズル賢い訳ではなくて、そうするしかない。
決めてしまえばそうせざるを得なくなるから。
1日が5日になり、1週間になり。
離れたていたはずの距離は年数に比例せず全然遠くない。

ヤケになる事なんて生きていれはたくさんあって
どれもがウヤムヤに残るから
いっそたぎる火口にくべてしまえばいいのに、できない。

神話のようなお話。
官能と刹那は濡れて固まる火山灰みたいだ。

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はやと

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15年ぶりに再読中。

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L

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白石一文さんの「私という運命について」は、女性として生きる人生を、改めて見つめ直す機会をもたらした。

運命には逆らえないけど、逆らっていく。
自分が選んだものを運命と呼ぶ。
選ばなかったものも愛しいと思う。
そして思いもよらぬ青天の霹靂は訪れてしまうけど、それでも生きていく。その選択を信じて。


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