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さかな
──私はちゃんと羊飼いだった。
羊を迎え、育て、送り出すまでの手の温度。なぜ羊飼いをやめることになったのか、最後まで誇り高く羊飼いであるとは、どういうことなのか。
著者は最後の羊を軽トラに乗せ、自ら屠畜場までハンドルを握る。羊の鳴き声、鼻先の湿り気、草の匂いまで積み込んで、走り慣れた道を最後の一往復。そこには感傷もドラマもない。ただ、命を送り届ける者の覚悟と静かな誇りがあるだけだ。
読み終えたあと、著者の羊飼いとしての生きざまに胸が熱くなった。命を育てて屠り、そして味わう。その循環を最後まで背負う強さに揺さぶられる。ふと我に返れば、お腹が鳴っている。近いうち、敬意を込めてジンギスカンをしようと思う。
#私の最後の羊が死んだ #河崎秋子 #読了
#タラバガニ


ゆう
#河崎秋子 著
収録2作のうち、タイトルとなっている鯨の岬が心に残った
人生の折り返しを過ぎた奈津子の心情、過去の記憶を紡ぎ直す旅路にどこか共感を覚え、描かれた浜中町の情景も鮮明にイメージできる


とまと
#私の最後の羊が死んだ
羊飼いになるまでと
羊飼いと作家業を両立して
オーバーワークに悩む日々と
専業の作家になるまでの心の葛藤を描いた
重厚なエッセイ
読み応えがあって、よかった
彼女の他の作品も読んでみたくなるような
力強い文章だった
(手元には既に「銀色のステイヤー」がある)
なにはともあれ、基礎体力だなと
単純なとまとは明日はジムに行かねばと
決意を固くするのです

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