こんばんは読書記録です新・古代史グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権NHKスペシャル取材班NHK出版新書NHKらしい公明正大で中立的な立場から、様々な学説を紹介している内容となっています箸墓古墳や通称仁徳天皇陵、通称応神天皇陵などの古墳の発掘調査が今後更に進展していくことが楽しみに感じました古墳は宮内庁が管理していて、発掘調査は厳しく制限されていることに時代錯誤感を感じました現在の王家のルーツはどんなに遡っても継体までだと思われますので、いわゆる倭の五王と呼ばれる初期倭王権とは血統的なつながりはないと思いますなので、古墳を宮内庁の管理にする必要はないと思います3世紀には東海から東北にかけては前方後方墳が多く、西日本の前方後円墳勢力とは敵対関係にあった4世紀以降は、東日本でも急激に前方後円墳が増えて、西日本からの勢力圏に飲み込まれた前方後円墳は水路や土手の版築を出来る技術があり、その技術が広がった継体の時代に磐井の乱が起き、その後、倭王権による地方支配が強まり、時代の画期となった卑弥呼が親魏倭王に封ぜられたのは三国志の歴史と非常に密接な関係にあるという学説は興味深かったです魏が呉や蜀を挟み撃ちにするために、大月氏や倭国と冊封体制を結んだそうです倭の五王の時代は倭国は鉄資源の入手を百済に依存していたため、高句麗を牽制するために、宋との関係を重視していたそうです吉野ヶ里遺跡は無慈悲な開発重視の佐賀県の方針で工業団地が造成される計画であったのが、平成元年2/23に朝日新聞が遺跡の重要性をアピールする報道をしたことで、世論の吉野ヶ里フィーバーが起きて、無慈悲な佐賀県知事をして、工業団地計画を白紙撤回させました韓国南西部では前方後円墳がたくさん見つかっており、韓国南西部から九州を経て畿内に至るまで、政治的経済的文化的に一体感のある文明圏が築かれていたのかもしれませんねひとつ気になったのは、倭王権は「わおうけん」であって、ヤマト王権と呼ぶのはおかしいと思いますどこに対する忖度なんですかね#読書 #読書感想文 #NHK #古代史 #極東