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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

生乾きの夜にしとしと会話したことを忘れぬように書き置く

庭と森の境界線を引くことが大切らしい生きてゆくには

人の手で湿さなくても湿された土、湿された人間でいる

簡単に乗り越えられる門扉を作って庭の境界に置く

満月が明るすぎても太陽に間違えられることのないこと

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

野性的な姿勢のきみは酔っていて椅子に悲鳴をあげさせている

路地裏に誰が置いたかワンカップ 濡れたガラスがきらきら光る

まっすぐになるよう並べてゆき石を、ばらばらにするまたばらばらに

線ではなくたとえば春の図画だけで構成された文字で名を書く

祝祭の色をしているピクルスをていねいに盛る瓶詰めの春

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

夕立のあとのあとには吸いさしの灰が崩れて静やかな部屋

健やかでなくて初めて自覚する 内臓お前そこにいたのか

お芝居のフィナーレみたいな夏の日に産まれたのよとまた母が言う

往来の陽気の中でつなぐ手のビュンビュン振れる速度を求めよ

混雑をするほど希薄になってゆくニンゲンは水、自分も水

これは俺の#短歌
#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

左手が身体をやさしく這っていく弓に似ている部分を探して

つまらない人と会う日もつまらなくない服装をしている一応

無意識に落書きをしたねこの横に一応エサを描き足してみる

一心にただ実れよと祈られて報いを受けて咲くやわい花

セッ※※ででたらめになってしまう人のていねいでていねいな夕飯

#短歌 ね。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

絵を見ているふりをしながら反射するガラスに映る人を見ている

結核の女の見舞いに通う路(じ)のしゃんと立てないバス停の板

感情を形にするとたちまちにぼやけてしまう 野花に習え

はちゃめちゃになってしまった人たちをひとまめにして電車が動く

病室の薔薇よりもやや前側に傾斜した君の背骨を撫でる

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

ねこを撫で、寝ているねこがおもむろに変形するととてもうれしい

差し出した大きい方の半分がたぶん概ね愛と呼び得(う)る

少し横、少し後ろをついてゆく 影を踏んだり踏まなかったり

他愛ない一級河川の川べりで一級である僕も僕らも

訪販のひとがのしのし去ってゆき、アパートにそのあとの静けさ

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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川へきて川から去ってゆく光 あっちに行ってしまいましたと、夏

夏草に声だけ聞こえる声だけの存在しない虫たちがいる

あ、そうだ。みんなせーのでいっせいに仕事をやめて夏になろうよ

お芝居のフィナーレみたいな夏の日に産まれたのよとまた母が言う

#短歌 置いておくか。
#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

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音だけで目には見えない遠雷は天国に落ちているものである

ぴしぴしのねこのまゆ毛が揺れながら測っている天国への距離

真っ白の陶器の皿を天国に見立てて昼に茄子を並べる

梅雨の日の湿ったシャツごと抱きしめたように感じる抱擁をする

なるほどね。
#短歌 #カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

柔らかい機械の鸚鵡

新宿で警戒色のシャツを着て手持ち無沙汰でヒトと待ち合う

連絡船のようにあなたの裾にふれ熱かきまぜる夕立が来る

むくわれることをしたいね砂抜きをされるアサリのような日々では

枇杷みたいなうぶ毛をなでて結局は少しだけ愛が膨らんでゆく

東京のハトは皆指が欠けており、通勤途中の人が見ている

夕立のあとのあとには吸いさしの灰が崩れて静やかな部屋

#短歌 ね。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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幽霊が目に見えぬならば愛もまたわたしは幽霊と呼んでおります

薄暗い共用廊下に落ちているひとつ花びらこれが春だね

今背中が見えなくなってアパートのガアンと音の出る錆びたドア

身ぐるみを剥がされてやっと三月を四捨五入する君と会う朝

満月が明るすぎても太陽に間違えられることのないこと

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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フォトショップで消せるもの全て消してみて、残ったものが存在している

魂の輪郭の修正をするものであるらしいフォトショップ

壁の傷をフォトショで消してみる。壁の傷はやっぱり在るがまま在る

#短歌 #カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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幸福でありがとう ただしげしげと素焼きの椀を見ているきみよ

幸福でありがとう 光の粒が楽器を弾くたび楽器から出る

幸福でありがとう たとい不幸でも白斑(はくはん)の椿が庭に咲く

幸福でありがとう きみを待つまでに溜まった二本のキャスターの灰

#短歌 #カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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庭と森の境界線をまたぐようブランコを置くあなたのために

少しだけ自信がないが「わたしはロボットではありません」にチェック

簡単に乗り越えられる門扉を作って庭の境界に置く

往来の陽気の中でつなぐ手のビュンビュン振れる速度を求めよ

大柄の湿度がにおいを伴って三時に部屋に入ってくる

#短歌 #カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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柔らかい機械の鸚鵡

夕方のぼくらみたいとめちゃくちゃに光る貝殻持つきみが言う

海岸に並ぶふたりの距離感をインチで測っている悪あがき

ある日よりサイレンを聞くと身体が強ばってしまい壁に背をむく

ゴオゴオと夜の海から音がして諦めている音も光も

のびのびと振りかぶっているようなインゲンが最後皿に残った

最近の#短歌 だなあ。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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野性的な姿勢のきみは酔っていて椅子に悲鳴をあげさせている

路地裏に誰が置いたかワンカップ 濡れたガラスがきらきら光る

まっすぐになるよう並べてゆき石を、ばらばらにするまたばらばらに

線ではなくたとえば春の図画だけで構成された文字で名を書く

祝祭の色をしているピクルスをていねいに盛る瓶詰めの春

#短歌 置いておくか。#カワウソはしっぽまであんこたっぷり #柔らかい機械の鸚鵡sONLYの星
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