もうすぐ、夜を終わらせたいと思っている。暗闇を吸い込むと、心臓が止まるらしいから、息を止めて、崖のふちを歩いてみた。その行為は、こんなにも怖いのに、怖いとさけぶぼくは、なぜだか、ここにいない。生きている限り"終わらせたい夜"がくることを望み続けて、そのたびにつくりだすものが、ぼくを偉そうに代弁する。もういい加減諦めて、絶望のままに暗闇を愛せよ、夜を憎めよ。#現代詩 #詩 #文学 #エッセイ #暗闇は照らしたって暗闇だ