先日、息子が赤ちゃんのときに遊んでたおもちゃを処分した。女々しいと思いつつ、こういうのいちいち寂しくなってしまう。アンパンマンを見なくなり、「トイレできたねシール」を貼らなくなり、ずっと「テベリ」って言ってた「テレビ」って言葉もちゃんと言えるようになったり…そういう成長を目にすると、ああ、これは「あの頃の我が子」との静かな別れなんだな、って思う。息子は何も失っていない。すべては積み重ねで、彼の中にはちゃんとアンパンマンも「テベリ」もいる。だけど親の目には、見えなくなっていく。何て表現したら良いかわからないけど、何度も息子と出会い直してるというか…赤ちゃんの頃の我が子にさよならして、イヤイヤ期の我が子と出会い直して、アンパンマンが好きだった我が子にさよならして、ゴジュウジャーに夢中な今の我が子に、また出会う。こんなにも「今」が尊いのは、もう戻れないって、どこかで知ってるからかな。子どもの成長って、ただ「できること」が増えていくんじゃなくて、「もうやらなくていいこと」が静かに増えていくことでもある。言い間違いも、トイレのシールも、遊び場で小さい子に譲る姿も、その全部が、以前の息子にはなかったもの。さよならの数だけ、新しい息子に出会わせてもらってる。いや、これ…尊すぎでしょ。#育児 #新しい息子とまた出会う