#文字数1000じゃ足りない『バトルフィーバーJ 』(1979)全話視聴 70年代及び80年代特撮の要素を併せ持ち、更にマーベルヒーローでもある異色の戦隊は想像のはるか上を行く異次元の面白さでした *アメコミ調の意匠初期案にはキャプテンアメリカ登場の構想もあったらしく、スーツはブロンズエイジのマーベルヒーローを彷彿とさせるデザイン当時発売されていた絵本まで律儀にアメコミタッチで描かれている *戦闘員の機関銃を奪い取る戦隊70年代前半のヒーローの殺陣は徒手空拳が主流だったが、『Gメン'75』等の国産アクションドラマがヒットした影響か、銃火器を交えた戦闘シーンが盛り込まれているヒーローの専用武器を玩具展開する商法が定着する前の時代と言う事もあり、毎週のように敵兵のマシンガンを奪取して撃ちまくるスーパー戦隊 *なかなか来ない巨大ロボ超合金ブームにあわせ、主力玩具は巨大ロボ「バトルフィーバーロボ」とそれを輸送する戦艦「バトルシャーク」のセットだった模様ロボだけでなく戦艦も売るためか、出動要請をかけてもバトルシャークの空中戦が入りなかなかロボが来ない *太刀筋が綺麗なロボ変形しないからか、後輩ロボに比べてスマートなフォルムのバトルフィーバーロボ敵怪人もスマートなので、今見るとロボ戦がとても自然でしなやか必殺技「電光剣唐竹割り」を決めた後も敵に背を向けたりせず、剣術の基本である「残心」を怠らない武人の鑑 *動物戦隊より動物が出るOPで新宿を闊歩するゾウや、回想シーンの為だけに駆り出されるライオン“大型動物を頻繁に起用する”昭和コンプラの大雑把さと景気の良さを、これほど雄弁に語る演出はない *端々に見える1979年の風俗ゲーム『スペースインベーダー』(1978)が社会現象化70年代初頭にマクドナルド等米国式ファストフード企業が次々と上陸し日本文化に定着し始める昭和特撮の世界観に、ビデオゲームとファストフード文化という現代に通じる文化が入り混じる特異な時代 *怪人を生身で倒す指揮官ヒーロー5人がかりで倒せない強敵を、生身のまま一刀のもとに切り伏せる鬼神しかも海底基地から現場までは徒歩移動もうこのおっさんひとりでいいんじゃないかな *18歳の遠藤憲一氏かわいすぎる#特撮 #戦隊 #昭和 #遠藤憲一