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鰹
今でこそ仮面ライダーエグゼイドやキラメイイエローなどゲーマー設定の変身ヒーローは普通にいますが
20世紀においてビデオゲームは、子供に害悪を及ぼす不良の遊びという見解が主流でした
バトルフィーバーJ(1979)でインベーダーゲームにハマったマサル少年は「子供は外で遊びなさい」と諭され、
忍者戦隊カクレンジャー(1994)の善玉妖怪ザシキワラシは凶暴化すると姿が変わり、
「悪い子」の象徴として全身にゲーム機がデコレーションされました
急速に流行する未知のムーブメントが、我が子の教育にどんな悪影響を与えるのか?
昭和の保護者層が、どれだけビデオゲームを嫌悪していたのかが伺えます
時代は下り1997年『電磁戦隊メガレンジャー』の劇中では、
レッドが格闘ゲームに興じ、小学生は気軽にゲームセンターに通い、コンビニではプレイステーションが販売されています
この頃には、保護者層もファミコンで遊んだ世代になり、ゲームセンターも格ゲーブームの影響で利用者層が拡がり、治安も昭和に比べれば飛躍的に向上していました
きっと、今問題化してるAIテクノロジーの類も、こんな風にかったるいぐらいの長い年月をかけて
最終的には社会に浸透していくのでしょうね
#ゲーム #歴史 #特撮 #戦隊 #文化人類学


インベーダーのテーマ

鰹
その発祥は古く、紀元前まで遡る事ができるようです
インド神話のシヴァ神やエジプト神話のメジェド神には、目から光線を発する逸話があり、
古代ギリシャの自然哲学者エンペドクレス(BC490頃〜BC460頃)は視覚の原理について、
「目から出た光が物体に当たって視覚になるのだ」と考えました
我が国にも「眼光」という言葉があるように、古来から人類は目⇔光に相互関係を見出していた事が読み取れます
一方、サイエンスフィクションと光線の繋がりについては、
近代に入りH・Gウェルズ作のSF小説『宇宙戦争』(1898)に「怪力光線」なる兵器が登場しており、これを皮切りに戦前、戦後のSF作品には架空の光線兵器が多数登場するようになりました
同時期には、現実世界においてもレーザーや紫外線など光線の研究が急速に進んでおり、エネルギー指向兵器の開発が各国で注目されたのもこの頃に端を発します
科学文明が異常な速度で進歩すると同時に、
ヒーローの神秘性が辛うじて保たれていた昭和時代
二つの異なる潮流が交じり合った結果、20世紀特撮ヒーロー達がこぞって目からビームを撃ちまくる事になったのかも、と思料しております
以上、久々に目からビームを出す国産特撮ヒーロー『ウルトラマンアーク』(2024)の登場に寄せて
(と思ったら、一昨年の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも「目力ビーム」なる技がありましたね)
#特撮 #ウルトラマンアーク #文化人類学 #吉田沙保里 #阿部寛


レーザービーム
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