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読書記録です
高校生のための批評入門
梅田貞夫 編
ちくま学芸文庫
高校の国語の教科書に載っているような随筆などが51編も載っているボリューミーな本となっています
ただの文章を読んで内容を理解するだけでなく、設問があり、それについて批評してみようという体裁となっています
昭和時代の文章が多く、場合によってはそれより昔の古典も載っており、難解な文章も結構あります
解説が分離しているのが、読みにくいと感じることがありますが、思考力のトレーニングはこうやるんだと勉強になりました
戦争を経験した時代に生きた人間、文学者の人生哲学の深さも感じました
ポスト・トゥルースなどという言葉が流行っている時代こそ、こういう本を読んでみる価値があると思いました
右傾化する時代にあって
国家のために馬車車のように働け
全て自助でなんとかしろ、自己責任だ
国家のお荷物は切り捨てる
美しい日本は勤勉な人間のみによって構成される
という思想を持つ人間が総理大臣に選ばれることがほぼ確実になってしまいました
富裕層とか公務員とか体制派についている人はまます豊かな生活が保障されている一方で
底辺に生きている人は生存権すら保障されなくなる時代になってしまうかもしれません
#読書
#読書感想文
#批評
#国語力
#暗黒時代へ

しょくぱんまんモウ帰ル
エモーショナル的には抜群に刺さるところが個人的には多くて終始泣いてた。
みものとしては単純に面白い。
暇つぶしに見るといいって具合のもの。#暇つぶし
細かく言うとただストーリーの構成的には悶々とするところや誰だテメーみたいなのとか設定があやふやでイマイチな点も。
あとは終始かなりヒヤヒヤさせられる場面が多すぎるのがネック。あぶなーーーい!って言うの見れる人ならいんだろうけどこっちは疲れたよ。グッて常に力入っちゃうしそれ言ってンゴ倍速で見てると余計怖いスリリングSF
あやめ(小説の化け物
『うたごえはミルフィーユ』
私がインスタで見つけて、小さく話題になった歌声はミルフィーユというアニメを今見ている。
最初の段階での評価は、脚本の経験不足が目立つ作品ということだ。
ボイパとアカペラで合唱するというアカペラ部が舞台になっていて、この重要な要素になる歌唱力にはつい耳を傾けてしまう実力があった。
しかし声優演技については、メンバーのそれぞれに実力の開きがあって、日常会話で違和感を感じる部分が多い。
この部分は歌唱力を優先した都合か、作品として格落ちしながらも、仕方がないと言えるだろうか。
冒頭で酷評した脚本について、とくに構成力が不足している。
作中のアタマでは、歌い始めのイントロをボイスパーカッションで期待感を高める構成を見せているが、一味足りない。
足りないのは、アングルが空に向かって上がっていく演出になっていて、この演出が歌詞のないボイスパーカッションとマッチしていないことが起因していると見える。
主観的な一案だが、リズムを刻むような指先のうごなど繊細な演出が適性だと考えられる。
さらにこれは冒頭のあと流れるOPにある『思い出話』を歌うシーンではあるが、この冒頭は歌詞を歌い上げるまえにカットが入りOPが流れ始める。
さらに重ねて気になったのは、冒頭で歌ったのと同じ曲がOPで流れていく。そちらでは通常通り歌詞も流れていく。
このことにより、冒頭で高めた期待値がOPが終了すると同時に0まで沈下する。
上のことにより脚本力の未熟さ、経験不足が圧倒的に浮き彫りになる。
この冒頭の段階で視聴を断念する人は多いだろうと思った。
しかし、私は視聴を続けようと考えている。
そもそもインスタに惹かれて視聴を始めているため、歌唱には一定の評価があり期待を寄せている部分があることが理由だ。
最後に総評を述べる。
脚本はセリフ回しやコマ回しやカットインなど、あらゆる面で劣悪であるものの。
キャラクターのデザインがとても可愛く、かつキャラクターイメージに合った声質の声優が当てられ、性格の際立つセリフが多いことが救いになっており、脚本の欠陥に対するケアが叶っている。
また演技力の未熟さを補う要素として、舞台であるアカペラ部として、アカペラの専門性のある知識が適量を含まれていることも評価できる。
ここまで、硬質な文体を用いた批評を展開してきたが、実際的には視聴続行に値する作品と言えるだろう。
また、主観的好みに依存する要素も多いため、冒頭の1話ほどで判断することを激しくオススメしたい作品だ。

𝓔𝓻𝓰𝓸 𝓢𝓾𝓶
記号としてのバイザーと性格、ある種の共通認識であることを期待?記号、実態は伴わない、衣装に近い。ドレスコードのそれ。今回の“コード”を発明したのは、おそらく庵野秀明ー「ナディア」にも前例あり?ーで、それが伝播した結果、#水星の魔女 プラスペラという人物が造形されている?
とりあえず「動ポ」を読み返してから、リオタールも齧りつつ、だな。最終回までに仕上げるぞ。
つー
良くも悪くも人の気持ちをよく理解しようとしてしまう性格なので、悪い意見を聞くと自分の感じたものが曲がってしまう事がある。
今回に関しては、まだ幸せな余韻に浸れてるから、このまま雑音を避けていけるといいな[穏やか]
#批評 #作品にかけられた時間と想いの量に見合うだけの意見か否か

加遠留
昔、某美術館について「現代美術に偏重しがちだ」といつた記事が某紙に載つた。僕はそれを読んで「そうでもないだらう」と思つた。
知人二人にこの記事の内容をどう思ふか別々に聞いてみたら、二人とも
「美術作品を鑑賞してどう思ふかは人それぞれだ。批評家がどう鑑賞するかを押し附けるのは間違つてゐる」
といつたことをやや気色ばんだ調子で語つた。
「いや、さういふことを聞いてるんぢやないんだけど」
と2回続けて僕は思つた。何だかなあ。知人らは美術鑑賞で嫌な思ひ出でもあつたのかしらん。
作品を鑑賞する際に自由であることは重要だ。しかし、それは批評を受け附けなくてよいといふことを意味しない。自分と作品との一対一だけの関係では、鑑賞の幅が広がらない。他人がどう鑑賞したかを知ることは、自らの鑑賞を豊かにするのだ。
🎨
「感じ方考へ方は人それぞれだ」と人はよく言ふ。でも、それは、大抵、自分の感じ方考へ方を否定されたくないだけであり、自分以外の感じ方考へ方に寛容である訳ではないのだらう。まして
「私は貴方の意見には反対だ。だが貴方がそれを主張する権利は命をかけて守る」
といつた風には中々なれないよね。
#鑑賞
#批評
#理性
#寛容
#何だかなあ[ロケット]
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