日本社会には"場の空気"が一種の絶対支配力を持つこの"空気"が醸成されると人々はそれに逆らえず時には不合理な選択さえも集団で進めてしまう戦時中の判断にもこの空気の力学が働いていたと分析しますしかしこの"空気"に流されるままでは 私たちは本当の意味で自分らしく生きることができません人生の重要な選択 進路や人間関係 価値観で周囲の空気だけを基準に決めていては後から深い後悔が生まれますではどうすればよいのでしょうか第一にいまここにある空気を一度疑ってみることです空気は所詮目に見えないもの実体がないそれを過剰に恐れる必要はないのです第二に小さなことから自分の判断を積み重ねること今日着る服 読む本 発する言葉空気に反してもいいから些細な選択から始めましょうその積み重ねがやがて大きな岐路でも自分らしい決断をする筋肉を鍛えます最後に空気が変わらない場所ならその場を去る勇気を持つこと居心地が悪いと感じる集団の空気に合わせて自分をねじ曲げるより新しい環境を求めるのも立派な選択です空気は確かに存在するだがそれは運命ではない一人ひとりが自覚的に呼吸し思考し行動することで 新しい空気を生み出すことができるそれがよく生きるための第一歩なのです見えない圧力に抗い自分という存在を大切に呼吸するそれこそが今日から始められる最も勇気ある生き方かもしれません空気を超えて自分らしく生きるために…#山本七平#空気の研究