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sora
再読
ジャンルは幻想小説
連作長篇
冬の間を冬寝室で眠って過ごす
「冬眠者」のお話
手足が冷え 眠たくなってくる
少しの恐怖感と大きな幸福感
私の冷えと眠気も
もしかして「冬眠者」だから？
なんて空想が捗っちゃいます
厳しい冬の間
ずっと眠ってられたらいいのに
#読書 #GRAVITY読書部 #山尾悠子
4
14
りら🌙
山尾悠子（2019）『歪み真珠』ちくま文庫
（「もっとみる」以降『歪み真珠』及び『夜想 ♯山尾悠子』の内容に触れているので、ネタバレ注意）
単行本の発行は2010年で、題の「歪み真珠」はバロックの原義。好みなのに、数年前読んでまったくはまらなかった自分が謎だが、作品を読むのにも適した時期があるということか。「意味ありげなのにもどかしく意味のわからない画面の絵解きに心を奪われ」るしかなかったのが、『夜想 ♯山尾悠子』を読んだことによって、考察の補助線を得たことも大きいと思われる。ちなみに読もうと思ったのは、『夜想 ♯山尾悠子』に『歪み真珠』の収録作品「アンヌンツィアツィオーネ」が彼女の消滅願望を表してると記載があったため。
まず全体について。これまでに読んできた『ラピスラズリ』『小鳥たち』『増補 夢の遠近法』『山尾悠子作品集成』も踏まえて、この『歪み真珠』から作者の思考・嗜好に肉薄することが出来たような気がする。というのも、『歪み真珠』に収録されている「ドロテアの首と銀の皿」「影盗みの話」はそれぞれ『ラピスラズリ』「ゴーレム」の外伝のようなものであり、本編だけでは捉えきれなかった部分も補うことが可能だからだ。
『夜想 #山尾悠子』に収録された川野芽生による「呪われたもののための福音ー『ラピスラズリ』評ー」では、『ラピスラズリ』を、繰り返される反・生のモチーフ及びそれに基づくミソジニーがシスターフッド（婚姻などの軛を超えた愛）によって泥臭い生と和解する物語として読み解いている。
さて、「ドロテアの首と銀の皿」はというと。夫に先立たれた「私」は遺産相続のため、また未婚の従兄弟と引き合わされることを回避するために、自分の身分を証明する書類を必要としていた。冬眠前の屋敷には、銀の皿を持つ白いむすめ（その皿に乗る若いむすめの首は純潔を守るために結婚を拒んだ殉教者ドロテアと呼ばれている）が現れ、人々は親戚を転々としており周囲に不思議な現象を引き起こす姪のトマジに因縁を求める。
読書の星
914sora
再読
「飛ぶ孔雀」
「不燃性について」
どちらも石切場の事故で
火が燃えにくくなった世界の話
話や時間があちこちに飛び、主人公と言える人物も居ないので、全体像を掴むのに、画像の人物相関図が役立ちます
再読なので前回よりもイメージの肉付けが上手くでき、楽しい読書でした
「飛ぶ孔雀は飾り羽根を畳み、下から茶色の風切り羽根の列をあらわして烈しく飛翔する。苛烈な羽音、艶やかな光沢のある青い首を低く伸ばし、闇の奥から不意をついてあらわれる。その目は狂気であり凶器、異形の縁取りは血の赤。
夜の芝、夜の増殖。」
#読書 #GRAVITY読書部 #山尾悠子
111sora
再読。ジャンルは幻想小説
秋の終わりになると読みたくなるお話
「冬眠者」と呼ばれる
冬の間中 眠り続ける人たちの物語
たぶん私が知らないだけで
実は「冬眠者」たちはこの世の中にも
ひっそりと存在し続けているのでは？
…と思わされる
#読書 #GRAVITY読書部 #山尾悠子
読書の星431りら🌙
『夜想#山尾悠子』と『愛と髑髏と』が届きました。
読書の星118sora
ジャンルは幻想小説
第46回泉鏡花文学賞
第39回日本SF大賞（何故…？）
第69回芸術選奨文部科学大臣賞（文学部門）
…を受賞した作品
Ⅰ 飛ぶ孔雀
Ⅱ 不燃性について
…の2つに分かれた物語。ふんわりと繋がっていて、どちらも「火が燃え難くなった世界」の物語
【シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。】
山尾悠子さんは好みが大きく分かれそうな作家さんだと思う。リアリティを求める人や理論派の人には受け入れ難いと思うけれど私は好きな作家さん
山尾さんの文章の設計図をもとに 頭の中で建物を、街を作り上げる。その立体の中に入り込み自分も遊ばせてもらう感覚
読んで為になるとか、何かを学ぶ読書ではないけれど、読後は素敵なイメージのカケラのお土産付き。そのイメージのかけらを集めるのが好きです
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