先日 映画アウトレイジを観たときのことです。観たことない人のために説明しておくと その映画は登場人物の全員が悪人最初から最後までひたすら殺人 暴力 そして理不尽が飛び交う大勢が死ぬヤクザ映画ですこの映画を1回観ただけでは気づかなかったのですが2回目で殺される人間のある共通点に気がつきました答えは"感情的な人"です感情的になった人間が死に冷静な人間は生き残っていました感情的になった人間はさんざん利用されたあげく全員殺されてしまったのです北野武監督自身は雑誌のインタビューで拳銃を使った奴は大抵死に至るっていうポリシーは持ってると述べているのですが私はこの映画から感情的になったらその時点で負けというメッセージを受け取りましたそしてそれは私がコンサルで学んだ最重要事項のひとつでもあります心理学者スチュアートサザーランドは怒りや恐怖など 強い感情にとらわれると愚かな行動に走りやすい…と述べています要するに怒っているときはだれでも頭が悪くなるのです 怒っているときに下す判断はまず間違っていると考えたほうがいいでしょう上司から叱責された同僚から無能だとみなされた大勢の前で恥をかかされたそういったとき良い判断ができる人はほとんどいません実際上司と喧嘩した勢いで会社を辞めて後悔した人を何人も見てきましたこれは承認欲求がゆがんだ形で出てしまったのが怒りであり怒りのあとは必ず悔やむのだポジションや力で圧倒し相手に分からせようとしたり自分の正しさを押しつけようとしてしまう頭のいい人はキレること感情的になることでどれだけ大きな損失を被るか知っていますもちろん頭のいい人も感情的になることはありますしかし感情をコントロールし冷静になって考えるほうがメリットがあることを知っていて その術を身につけているのですつまり 話す前にちゃんと考えるということは感情に任せて反応するのではなく冷静になることだと言い換えられます怒りはまことにやっかいだいくつになってもコントロールが難しいアンガーマネジメントは怒らないことではなく衝動をコントロールすること"感情的になった人間が死に 冷静な人間は生き残る"感情にとらわれず最初の6秒をやりすごすのだ#安達裕哉