星の王子さま第16~20章《地球と多数性》長いこと経ってから、王子さまは道を見つけました。そして道は、人間の世界へと彼を導きました。『こんにちは』と、王子さまは言いました。そこは、バラの花の咲きそろっている庭でした。「こんにちは」と、バラの花たちが言いました。 王子さまはバラの花を眺めました。花がみな、遠くに残してきた花に似ているのです。『あなたはだあれ?』と、王子さまはビックリして聞きました。「あたくしたち、バラの花ですわ」と、バラの花たちが言いました『えっ?!』と、小さな王子さまは言いました。 そして彼はとても悲しくなりました。彼のお花は、自分はとても特別で、宇宙で唯一の存在だと、彼に話していた。でもここには、彼女に瓜二つに見える5千もの花々が、たった一つの庭の中にいたのだ!------☆ ★ ☆-------地球では同じバラがたくさんあり、唯一と思っていたものが相対化されます。しかし関わりの質にこそかけがえのなさが宿ります。あなたにとって、本当に大切な関係はどんなものですか?今日もその関係を大事にしているあなたを労います。#存在論 #普遍性と個別性 #大切な関係