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general
一番興味があるというか
一番おもしろいと思っているのは
本田宗一郎さんですね
その本田さんと話をしたときに
伸びるベンチャーの経営者というのは
どういうタイプかと
聞いたことがあるんです
まず一つは
前へ前へと進む意欲があること
二つは 人の意見を
素直に聴くことができること
三つは
権限委譲が行われているかどうか
四つが
よきパートナーを持っていること
そういうものを持っている人は
伸びるといったんですね
私もそうだと思いますね
それは全部
本田さんがやったことですしね
創業というと革新性とか創造性
なにか派手なものを考えがちだが
そうではなく
大変地道なものなんだと思います
創業というと形のないところに
形を作り出すわけだから
最初は混とんとした
状態にあるのが普通です
それに創業というからには
一人ではできない
数の多少はあっても何人かの人間が
集まって何かをやるわけです
混とんとしたなかでそれをやる
だからリーダーには
ある程度のカリスマ性がないと
うまく引っ張っていけない
しかしこのカリスマ性というのは
神がかったものなどではなく
地道なものだと思うんです
先にあげた四項目を
着実にこなしていること
これがカリスマ性だと思うんです
それと会社はいつも
創業時の状態ではないわけです
変わっていく
それに応じて
創業者も変わっていかなければ
会社は伸びていかない
多くの経営者がこの変化の点で
失敗していますね
本田さんはこの変身を見事に
やってのけられた例だと思う
本田さんも創業時はカリスマだった
強烈なカリスマだったから
みんなついてきたんです
だがある時期から脱カリスマを
試みられて それに成功している
本田さんはホンダにとって
カリスマではなくなっている
これは見事だというほかはない
本田さんがカリスマから脱し
創業時に強力に引っ張ってきた
本田さんのカリスマ性から
解き放たれることで
ホンダは大きく伸びた
極端にいえば大企業の経営者は
統率力だけ持ってればいい
じゃその統率力とは
何かということになると
一つは先見性といいますか
大局をつかむ力
それからもう一つは
懐の深さだと思います
そういうものを持たないと
創業者としては大成しない
というのが結論です
#城山三郎
#365人の人間学の教科書

general
お会いして その人生観の
根本に感じる共通項の
ようなものはあります
人生を賭けている
という感じ
そういう気配を
みなさん備えている
深いところから
出てくるその諦観は
人間はもともと
ゼロなのだという強さに
裏づけられたものです
創業者の多くは
それらを備えていて
己が起こした業に
人生を賭けている
そこに自分のすべてを
投げ出している
一方 現代では
どうしても持ったものを
失うまいとする
小成に固まる
最近もいろいろと
創業者は出ていますが
いま一つ危うさが付き
まとうのは そのあたりに
原因があるのでしょう
しかし諦観に立って
己の人生を賭けられる人は
強いだけでなく人間として
卑しさがないし
清々しいですよ
卑しく生きて
なんの人生ですか
そこに人生を賭けていれば
自ずと卑しくなく
きれいなものになるんです
#城山三郎


general
コンフォートゾーンを
抜け出さなければならない
コンフォートゾーンとは
ストレスのない居心地のいい場所
弛い環境 精神状態のことだ
少しだけ無理をすれば
ストレスは発生する
たとえストレスがあっても
その居心地のいいホームから
アウェイに出て行くという
チャレンジが必要なのだ
自分に負荷をかけ続けること
その継続が大事なのだ
そして
誰よりも量をこなしていくと
それが質に転化することに気づく
量が質を決めるのだ
少しだけ 無理をして生きる
それが成長の糧となる
#城山三郎
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