【読後感】「正」の対義語は文脈によって異なる。「負(ふ)」(数学の+-)「誤(ご)」(間違い)「邪(じゃ)」(不正)「副(ふく)」(主の反対)「逆(ぎゃく)」(反対)「不正」「悪」なども考えられる。大人が内包する「正」の反対側のお話。いつも見せているのはピカピカでスベスベな面。でも裏側はザラザラで真っ黒だったり。ペラペラで空っぽな人もいれば不格好にはなれど厚みと奥行きを兼ね備えた人もいる。私は後者が好きで憧れている。ある程度の世間体や社会通念、モラルは必要だと思うけどそればかりを気にするのももったいない。グツグツに煮詰まって、それを無理やり伸ばす。伸ばす時の罪悪感が少しずつ正しいことだと思い出す。そんな泥臭い生き方がいちばん生きてると感じそう。でも煮詰まっている姿は美しくはないのであまり人に見せたくは無いけれど煮詰まった事のある人は美しい。そう思うのです。#美しい人 #西加奈子 #友達に会いたくなる本 #人は一人では生きていけない