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ろびのわーる
2017年/ノルウェー・フランス・デンマーク・スウェーデン/116分
ジャンル:サスペンス/ホラー/青春
監督:ヨアキム・トリアー
キャスト:エイリ・ハーボー/カヤ・ウィルキンス/ヘンリク・ラファエルソン/エレン・ドリト・ピーターセン
【あらすじ】
信仰心の強い両親に育てられ、幼少期の記憶がない少女テルマ。大学に通うために親元を離れた彼女は、同級生の少女アンニャと初めての恋に落ちる。だが、この頃からテルマは不可解な発作に悩まされてゆき、追い打ちをかけるように事件が発生する……。
【見どころ】
① 厳格な家庭。
② お年頃の女子。
③ 北欧映画独特の不穏さ。
④ テルマの異変。
⑤ 奇妙な事件。
⑥ 主役テルマの演技。
【感想】
少女の日常を脅かす影…ちょっとした違和感が積み重なってテルマを追い込んでゆく。北欧映画らしい不穏な空気にゾクゾク(ワクワク)してしまう。
心身の異変と怪奇現象がテルマを悩ませる。それが特殊能力なのか、超常現象なのか、悪霊の仕業なのか。あれこれ推測が止まらなくなった。
伏線が効果的で、出来事を思い返すと少し謎が解けてくる。2回観ても楽しめそう。
でも完全に答えは出なくて、それが逆に良い。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも観た人によって変わりそう。
ホラーやサスペンスだけでなく、恋の悩みや親離れの葛藤なども絡んでくるので青春映画とも言える。その視点だと全てがメタファーのようでもある。家族のドラマとしても素晴らしかった。
#映画 #UNEXT #北欧映画
#テルマ #ホラー


ろびのわーる
2022年/ノルウェー・スウェーデン/94分
ジャンル:青春/音楽/ロードムービー
監督:クリスティアン・ロー
キャスト:ターゲ・ホグネス/ヤコブ・ディールード/ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル/ヨナス・ホフ・オフテブロー
【あらすじ】
ドラムのグリムと、ギター兼ボーカルのアクセルはロック大会出場に向け、練習に励んでいた。彼らはベースに8歳のティルダを迎え“ロスバンド”を結成する。そして運転手にマッティンを雇い、大会開催地トロムソを目指すが……。
【見どころ】
① 個性的なメンバー。
② ドタバタロードムービー。
③ ノルウェーの風景。
④ それぞれの悩み。
⑤ それぞれの成長。
⑥ ラストライブ。
【感想】
若さとは、振り返らないことだと誰かが言っていた。諸事情を踏まえず、「好きだから」「やりたいから」というシンプルな動機で行動を起こせるのは若さ故なのかもしれない。
この作品の最も重要なポイントはラストではなく序盤にある。そしてその中心にいるのがアクセルだ。
もしアクセルが自分の音痴を自覚していたら何も始まらなかった。好きだから歌って、好きだからバンドを作って、好きだから大会に出ようとする。
その名の通りアクセル全開、願望欲望むき出しで突進する姿がまさにロック。歌の上手さよりも、チャレンジする姿勢が大切なのだと彼は体現しているのだ。
そんなアクセルにブレーキをかけることなく、寄り添えるグリムも素晴らしい。
そして純粋に努力している人間には、いろいろなミラクルが起こる。彼らが仲間を集めて出発できたのも、道中のハプニングを乗り越え、目的地にたどり着けたのも、いろんな偶然や出会いが重なったから。
なりふりに構うな。信じたものを貫け。好きならそれだけで十分だ。常に自分らしくあれ…
夢を掴むための教訓が詰まった作品。
#映画 #UNEXT #青春ロードムービー
#ロスバンド #北欧映画


ろびのわーる
2024年/アイスランド・オランダ・クロアチア・フランス/80分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ルーナ・ルーナソン
キャスト:エリーン・ハットル/ミカエル・コーバー/カトラ・ニャルスドッティル
【あらすじ】
美大生のウナには、秘密に交際している恋人ディッディがいる。彼は遠距離で長年交際しているもう1人の恋人クララに別れを告げに行く。しかし、事故に巻きこまれて彼は亡くなってしまう。真実を語れないまま悲しみに暮れる彼女の心は、次第に追い詰められ……。
【見どころ】
① 二股男の事故死。
② 遺された2人の彼女。
③ ウナの二重の悲しみ。
④ 友人との絆。
⑤ シンプルな脚本。
⑥ 北欧のロケーション。
【感想】
二股かけていた男が事故死し、遺された彼女や友人がひたすら悲しむお話…と、一言で書けるくらい脚本がシンプル。
亡くなったディッディの描写は少なく、遺されたウナを捉え続ける。不安からショック、そして悲しみへと変化してゆく様子がリアルに描かれていて、見ているとウナと同じ気持ちになってくる。
彼と秘密の関係だったことが更にウナを苦しめる。自業自得だけどちょっと可哀想。
もう1人の彼女クララは恋のライバルだったはずなのに…
彼を失ったことで起こるウナとクララの関係性の変化がとても印象的だった。
深い悲しみを友人たちと北欧の景色が包み込こんでくれる。繊細で余韻の残る作品だった。
#映画 #映画館 #ヒューマンドラマ
#突然君がいなくなって #北欧映画


ろびのわーる
老夫婦が暮らす家の庭には大きな木が立っていた。ある日、隣の中年夫婦からその木の影が日光浴の邪魔になるとクレームを付けられる。以来、いがみ合うようになった両家は、不審な出来事を相手の仕業と思い込むようになる。そして老夫婦の飼い猫が失踪したことにより、予想もしなかった悲劇が起こる。
救いのない鬱展開。悪い憶測がどんどんエスカレートしてゆく。画面は常に暗く、BGMもほとんどない。
老夫婦の息子にもトラブルが発生し、メインストーリーと並行して進む。こっちはこっちで救い難い。自業自得なだけに。
北欧の映画だけあってかなり陰湿。でもそれがいい。こんなどうしようもない人々に救いなどなくていい…と、つい思ってしまう。
結局のところ、コミュニケーションがちゃんと取れてないのが良くないんだと思う。
それと、別れた恋人の画像はちゃんと処分しないとね。
#映画 #鬱映画 #北欧映画
#UNEXT #隣の影


ろびのわーる
フィンランドの首都ヘルシンキが舞台のラブストーリー。工事現場で働く男と失業中の女がカラオケバーで出会い、名も知らぬまま惹かれ合う。
やりたくもない仕事を淡々とこなす日々。ちょっとした楽しみも取り上げられ、職も失ってしまう。そんな陰鬱な日常に差す、ひとすじの光。
ラララ にじがにじが そらにかかって…
お互いの不器用さと不運が重なり、なかなか始まらないし思うように進展しない。見ていると少しもどかしくなるけど、ピュアなところが可愛く思えてくる。
庶民的だけどお洒落で格好いい世界観。北欧の人は色使いのセンスが素晴らしい。
音楽もめちゃくちゃ良かった。癖が強めで懐かしさのある曲で、それがいい感じのスパイスになっていた。
心がじわっと温かくなる映画。大人のクリスマスにぴったり。
#GRAVITY映画部 #映画鑑賞 #映画館
#枯れ葉 #北欧映画


ろびのわーる
SISUはフィンランドで「不屈の精神」の意味。その“SISU”を持った伝説のフィンランド兵が、ナチスの一軍隊にたったひとりで立ち向かうバイオレンスアクション。
かつて家族を殺された復讐に、300人のソ連兵をひとりで殺害した伝説の老兵。とにかく死なない。生きることを諦めない。手にした武器はツルハシひとつ。知恵をフル活用し、完全武装した戦車隊にも立ち向かってゆく。
KGF、ジョンウィック、イコライザー、そしてSISU…今年は不死身の一匹狼が活躍するバイオレンスアクション映画が大豊作。
中でも個人的にイチオシなのがこのSISU。ネタが新鮮で、脂が乗っている。尺も仕事も無駄のない一口サイズ。そして北欧映画特有の陰鬱な生臭さと、B級映画っぽい酸味の絶妙なバランス。後味も爽快で大満足だった。
#GRAVITY映画部 #映画鑑賞 #映画館
#SISU #北欧映画

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