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暗闇を鹿列なして横切りぬ

岡井省二

夜に見る鹿はかわいいものではなく、恐怖すら感じる。「夜」ではなく「暗闇」を列をなす姿は、不気味だ。すべてが想像の世界とすると、さらに不気味さが深くなる。
#俳句 #岡井省略二 #勝手に俳句鑑賞
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われの星燃えてをるなり星月夜

光っているのではない。燃えているのだ。あまた煌めく星の中、我の星は燃え盛っている。さあ見ていろ、我はここだと言っているようだ。こんなに激しい星月夜の句はあまり見ない。
#俳句 #高濱虚子 #勝手に俳句鑑賞
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秋草の中や見事に甕割れて

波多野 爽波

意味を見つけようとすると思い付きはするが、掲句はそうしたくない。秋の日に、見事に甕が割れていた。それだけでいい。湿気のある感情がなくて好き。
#俳句 #波多野爽波 #勝手に俳句鑑賞
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本あけて文字の少なき木槿かな

岸本 尚樹

文字の少ない本といえば、句集が思い浮かぶ。たっぷりと空間をとっているページと、広々とした秋空に咲く木槿。この絶妙な取り合わせ。
#俳句 #岸本尚樹 #勝手に俳句鑑賞
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新涼やわずかにのこる化粧水

浅生田 圭史

ひやりと冷たい化粧水が、少しだけ壜の底に残っている。そこに、秋の初めを感じた。季節は、なにからでも感じられる。それを言葉にするかしないかだ。
#俳句 #浅生田圭史 ##勝手に俳句鑑賞
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朝顔の一いろにして花多し

高濱 虚子

言葉はあくまで客観的に。余計な描写もいらない。言葉を重ねるほど、伝えたいことから離れてゆく。
#俳句 #高濱虚子 #勝手に俳句鑑賞
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とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな

中村 丁女

蜻蛉が寄って来ているのではない。歩みを止めるまで、それに気が付かったのだ。いつの間にか身を包むようになった秋を感じたのだ。
#俳句 #中村丁女 #勝手に俳句鑑賞
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半分のその半分の西瓜買ふ

小寺 敬子

まるまる1個の西瓜を買うことも少なくなった。切り分けられた西瓜を買って帰る。幸せも、半分の半分になっていくような、少しさみしい気持ち。
#俳句 #小寺敬子 #勝手に俳句鑑賞
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睡蓮の水の動かぬ暑さかな

小寺敬子

動かない水、音のない世界。水面に浮かぶ一輪の睡蓮だけが残り、この世すべてが夏の暑さに溶けてなくなってしまったようだ。
#俳句 #小寺敬子 #勝手に俳句鑑賞
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夏霞海の真中に城一つ

大谷弘至

激しい潮流の中に村上水軍の拠点、来島がある。今は城跡が残るのみ。夏霞の奥に、その島に建つ幻の城を見たのだ。
#俳句 #大谷弘至 #勝手に俳句鑑賞
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