"八風吹不動"はっぷうふけどもどうせず人生においてはさまざまな風が自分に吹いてくるものそういった中でどんな風が吹いてきても平常心を保つことの大切さを表現した言葉ですマウント攻撃はさらりとかわし毅然と自分の人生に集中する…友人や知人同士で 仕事の場であるいはSNSを通じて…マウントをとった とられたという話はごく自然に発生していますマウントをとるということは基本的には私はあなたより優れていると誇示する行為です さりげなく嫌味や自慢を放り込んでみたり遠回しに相手を貶めてみたりその方法は さまざまだと思いますがマウントをとられた側としては当然愉快な気持ちにはならないものですつい張り合って言い返したくなるのも当然だと思いますけれど そこで応戦してしまえば結果的にあなた自身の品位も下げるとともに その心を摩耗させることになってしまいますですから まるで足元を見るかのような言動をとられたときもその挑発に乗らないということが最善の策となりますもっと言うとマウントなど超越した高い次元に行くということです"よかったですね"と軽く受け流し取り合わないようにしましょう質の悪い言動をとってくる人はみだりに相手をしないその後もそれについて深く考えないその姿勢を徹底すれば精神がかき乱されることも激減していくと思います禅の"八風吹不動"吹きつけてくる風にその都度翻弄され動揺していてはやがて自分の行き先を見失うこととなってしまいますもちろん もやもやしたり怒りを覚えたりもするでしょうその感情自体は否定せずある程度その感情を味わったらいつまでも溺れているのではなくさっと気持ちを切り替える無遠慮な相手のことで思い煩うよりもあなたはもっとエネルギーを注ぐべきことがあるのですマウントをとってくる人というのは根本的には自信がなく劣等感に苛まれているものだから必死で自己アピールをすることで自分を保っているのですその心理に気がつき慈悲の心で見つめることすらできたならあなた自身の人としての成熟度もさらに増していくように思います#枡野俊明#凛と生きるための禅メンタル