大げさとか、好みとかでもなく、いわゆる【棋士】って、谷川浩司先生が最後のような気がする。もっと【上手い】人や【勝つ】人は沢山いるんだけど、歴史や伝統の延長線上に位置する【将棋道】の部分に心身を捧げ、それを全うして、いるのは、もう谷川さんが最後なんじゃないかと。AbemaTVの団体戦を見ていたんだけど、どんなに持ち時間が少なくても、全てにおいて指す形が綺麗すぎるんよな。姿勢も、指した手自体の意味も、駒の乱れの少なさも、音の安定感も。全てにおいて綺麗。視覚的、聴覚的、内面的、どれも洗練されているというか…。最後に成銀を捨てに行った手もとても美しく、盤上全ての駒が無駄なく、意味のある駒となった。そういう形をスーっと表現していける。しかもあの年齢で、あの短い持ち時間で。こういう理屈で表現するのがもう下世話な感じなんだけど、ホント凄い存在だよね。#将棋 #谷川浩司 #光速の寄せ #光速度不変の原理 #E=mc2