ラッセ・ハルストレム監督作品が好きです。「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウスルール」の次に好きな作品といえば「ショコラ」ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップ出演する作品。とある厳格な村にやって来た母娘は村に留まり、チョコレート店を開きます。はじめは相手にしていなかった村人たちも、いつしか彼女の作るチョコレートに癒され魅了されていきます。あるとき村にジプシーの一団が訪れ...。「ギルバート・グレイプ」は閉塞した街からの脱出する話。「サイダーハウスルール」は脱出したもののまた戻る話。この「ショコラ」はどこからかやって来て流れ着く余所者の話。ただ「美味しいは幸せ」を具現している点で、先の2作とは少し趣が違う。問題を抱える村人たち。それぞれにピッタリなチョコを提供することで、頑なな心はトロけるように開かれていきます。まさにチョコレートの魔法。元々チョコレートは薬だったことから、ポリフェノールをはじめカカオに含まれる健康成分が、人々のカラダも癒したのでしょう。しかし余所者を疎ましく思い人はいて...。甘さと苦さが程よく味わえる作品。"It’s not easy being different."(人と違うのは簡単じゃない)でも観るとチョコレートが食べたくなるし、やっぱり誰かを愛することはいいなと思えるお話。2023年のバレンタインデーに寄せて。#バレンタインデー #今夜の映画 #今宵も佳き夜に