ドリーム・シナリオ（2023）イタイ、痛すぎて、オモロイ。ファッキン・ケイジの傑作がまたしてもほんとは痛いほどプライドが高いのに、何にも行動に移せず、傍観者として生きてきた男が主人公ポール、、、。なぜか自分の姿が人々の夢に現れるというＳＦな展開から、それがネットでバズって承認欲求をダダ漏れさせ、とある失敗（笑うシーンだけどおっさんは笑えない）を経て、夢のポールは肥大した本能を抑えられなくなったようで、、、もしかして観るつもりになった方は、後はネタバレなので、鑑賞後に、、、。ジャンルレスな展開が、待ってます！普通なら近所の変人で終わるところが、リアルクルーガーとして大炎上、世間も家族も敵に回して自壊する物語。なんて救われない話、最高😀途中のポール謝罪のシーンが最高悪夢は自分のせいじゃないって言ってたけど、自分も夢で被害者になって、その恐ろしさを知って急にネット上で謝るんだけど、その姿に途中まで思いっきり共感しちゃってた。「自分が一番の被害者だ」って言ったところで、「あ、こいつやばい」ってやっと気づけたけど、ポールもfakeも自意識過剰なボンクラオヤジなんだわー泣あれ一番やっちゃダメなやつなんだよね。もう自分のことしか見えてない中年、、、。余裕がなくなって、すがるところが学歴だったとこなんかも痛くて好きっていう、ほんとはものすごく個人的で暗いだけのストーリーを、今時のガジェットと組み合わせることで、社会風刺的なふりかけもまぶしてて、フワッとあっさりのエンディングも含めて、ものすごく刺さりました！夢とうつつを行き来する映画バッドエンディングの映画パーフェクトブルーやパプリカに匹敵する頭を引っ搔き回される映画でした！！夢モノは良いね。最後に奥さんの夢が見れて良かったな。肩幅広いスーツに泣いた。いや、あれはポールの夢だったのか、、、。#fakeの映画館 #ニコラス刑事
