劇場にて映画鑑賞、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』臆病で気の小さい若者。これがあのトランプか?野心だけは人一倍持っていたようだ。悪徳弁護士ロイ・コーンに見出され、一流実業家へと成長していくのだが、この師弟関係は共には大きくなってはいかない。正に『フランケンシュタイン』のように、怪物になっていく者、そして怪物を創り上げた者は怪物によって破滅へと向かうのだ。この作品の監督の名を見て驚いた。『ボーダー 二つの世界』『聖地には蜘蛛が巣を張る』のアリ・アッバシ監督だ。この監督のであれば観たいと思ったのと同時に、トランプから攻撃されないかという心配が。敵にまわせば厄介な相手だと思うが、めちゃくちゃ気合の入った力作だった。まだまだ驚くことがある。トランプを演じたのがセバスチャン・スタン。マーベルシリーズのウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズだ。全く面影がない。トランプにそっくりすぎる。口もととかもう本人かと信じてしまうほどだ。妻イヴァナとの関係もあんな細かいところまでよく描いたなとこれにも驚き。訴えられてもおかしくないレベルだと思う。トランプを描くには、これほどの痛快で危険な猛毒で覚悟が必要なんだろう。イラン出身であるアッバシ監督の熱い想いが伝わる。#映画 #音楽 #アプレンティス #ドナルド・トランプの創り方