人気

ろびのわーる
2017年/ドイツ/106分
ジャンル:サスペンス/ドラマ
監督:ファティ・アキン
キャスト:ダイアン・クルーガー/デニス・モシット/ヨハネス・クリシュ
【あらすじ】
ドイツの都市ハンブルグ。カティヤはトルコ系移民のヌーリと結婚し、息子ロッコも生まれ幸せな家庭を築いていた。ある日、白昼に爆破事件が発生し、ヌーリとロッコが犠牲者になってしまう。やがて事件は、在住外国人を狙った人種差別主義者によるテロと判明し……。
【見どころ】
① 衝撃的な事件。
② カティヤの苦悩。
③ 裁判の行方。
④ カティヤの決断。
【感想】
衝撃的な事件によって序盤からどん底に叩き落とされる。そこからカティヤの苦悩が続く胸糞展開。
カティヤの視点で観ていると裁判がしんどい。相手の弁護士を踏み潰したくなる。
そして二度の決断…躊躇するきっかけを作ったハクセキレイは僕の好きな鳥だったからちょっと嬉しかった。
でも結末は予想外だった。あのとき生理が来なかったら結末も違っていたのかも。ハッとするカティヤの顔が忘れられない。
海外の作品観てると薬物やりすぎててちょっと引く。もしかしてやってないのは日本人だけ…いや、僕だけなのかな?
何かあったとき不利になるから一生しないことにしよう。
#映画 #UNEXT #サスペンス
#女は二度決断する #ドイツ映画


夏実
#ドイツ映画
2003年公開、日本ではやや珍しい
ドイツ映画『グッバイ、レーニン!』
東西ドイツ統一後の混乱をユーモアと
皮肉を込めて庶民の視点から描く。
東ドイツにおける熱心な社会主義者の
母が意識不明の重体となり、長い昏睡
状態を経て覚醒。その間にベルリンの
壁は崩れ東西ドイツは統一していた。
母の精神的ショックを避けるために
主人公は社会主義国家を『偽装』。
偽のニュース番組、偽の日用品。
ナンセンスだと愚痴る姉を説得し、
奔走する主人公のマザコ…もとい、
親を思う行動は必死ゆえに滑稽。
主人公は母を騙しつづけることが
出来るのか?
ドイツ統一という政治的大事件を
テーマにしながら、視点をひたすら
庶民生活に固定したことで、一級の
コメディ作品が出来上がっている。
村上春樹『ノルウェイの森』には
”革命なんて役所の名前が変わるだけ”
という名言があるが、社会主義国が
資本主義国家になった影響すら、
コカコーラがスーパーで買えたり
ファッションのトレンドが変わったり
ピクルスの瓶ラベルが変わったり
そんなところに集約されるのが
何とも言えないおかしみをもたらす。
終盤、主人公の最後の作品を母に
見せる場面で、母はテレビ画面でなく
主人公をじっと見つめている。
それは社会主義に傾倒した活動家でなく
慈愛に満ちた聖母の表情である。
この表情の意味をどう読み解くかで、
ラストの印象も大きく変わる。
二者択一のうち片方の答えだけを
正解とする解釈が一般的なようだが、
それは無粋というものだろう。
むしろ、主人公の信じたものと、
母の信じたもの、両方をそれぞれの
事実として受け止めるのが正しい、
そのように思う。
コメディの形を借りた家族愛を
シンプルに描いたヒューマンドラマ。
本国ドイツでは記録的なヒット作に。
現在は配信サービスの対象外となって
いるが、ぜひ多くの人に見て欲しい。

関連検索ワード
