ジブリの映画を作っていていつも気にかけていることがあるんですよそれは"待つ時間"をどう描くかということ千と千尋の神隠しで千尋が汽車の窓から海を眺めるシーンがあるんですあの時スタッフからもっと動きをつけましょうかと提案されたんですでも僕はこのままがいいと…だってあの時間こそ千尋が自分を見つめ直す大切な時間なんですから私たちはすごく せっかちな時代に生きている何でもすぐに結果を求めるでも本当に価値あるものって時間をかけてじっくり育つものじゃないですか植物だって一夜にして大きくはならないジブリのキャラクターたちがただ座って空を眺めたり風を感じたりする時間…あれは決して無駄な時間でなく彼らが内面で成長する必要な時間なんです宮崎駿や高畑勲との仕事でも良いアイデアは 急いで出てくるものじゃなかったむしろゆっくりお茶を飲みながら時には無駄話をしているうちにふと最高の解決策が浮かんでくるものなんです待つことの豊かさ それを作品を通して伝えたいと思うもし今あなたが何かを待っているならその時間を大切にしてほしいスマホを見るのではなく窓の外をただ眺めてみるそうしているうちにきっと何かが見えてくるジブリ映画が教えてくれるのはまさにそのことなんです待つ時間こそが私たちを本当の自分に近づけてくれる…そう信じています待つ時間の哲学としてこれからも"待つ時間"を描き続けていくつもりですよ#鈴木敏夫#ジブリの哲学