共感で繋がるSNS
人気
tanθ岡田

tanθ岡田

『ボイン、カタン、ハッ』

#ショートエッセイ

 雨上がりの夜、電車の中は俺を含め三人だけだった。とはいえきっと、二人の目に俺は映っていなかっただろう。
 カップルだった。俺の前、つまり反対側に二人は座っていた。男が五十そこらで、女が四十そこらだ。濃い化粧と鼻につく女の口調は水商売を思わせるもので、カップルという表現が適切なのか怪しいところだが、そもそもアラフォーを超えたあたりの恋仲をカップルと称するのも違和感があり、まだ死語のアベックの方が腑に落ちる気がする。
 などの偏見を頭に並べたところで、男が女の胸を揉むもんだから、俺は思わず口をごもごもとさせた。その時までもベタベタはしていたのだが、男の方がエスカレートしたようだった。
「もう、触っちゃダメ」
「えーいいじゃん」
「だーめ」
「どうしても?」
「どうしても」
「とかいって無理やり触っちゃうもんね!」
 五十そこらにしては俊敏すぎる動きで、男は女の胸に手を伸ばした。
 その時だった。
 カタン。
 今まで手に持っていた男のビニール傘が床に倒れた。しかし男はそれに目もくれず、一心不乱に女の胸を揉んだ。揉み続けた。「ちょっと待ってよ」そんな満更でもない女の声までも届いていない様子で揉みしごいていた。
 (ちょっと待てよ)
 俺は慌てて、自分の周りを確認した。そして最後には、床に倒れるビニール傘を凝視し、頭の中で呟いていた。
 (俺の傘……どこかに置き忘れた)
GRAVITY6
GRAVITY8
ころまる。

ころまる。

#エッセイ #ショートエッセイ

あれもできない、これもできない

やっていくうちにできるようになるとは思うのだけれど、馴染むまで時間がかかる

やってみて、やっぱり違うと感じることも多くて、続けられないでいる

「合うこと」これにつきると思った

わたしのパターンは
合うことをすること

それを今、はじめたばかり

じぶんをもっともっと知ろうと思う
じぶんをもっともっと見ようと思う
分かったことで、進める
そう思うから

色んな価値観や在り方がある
そのひとつが、じぶんだと思えばいい

怖いことも多いけれど
じぶんが一番よく知っていること
大丈夫と思えること、それだから
GRAVITY
GRAVITY8
関連検索ワード