間に合いました、映画。傑作と言われるだけあって、これも凄い作品でした。まず何よりも、ずっと面白い(意識を引っ張られて集中して観てしまう)!70年ぐらい前の白黒映画、と聞くと敬遠する人も多いと思うけど、退屈でも難解でもない映画でした。この監督の作品は全部観たい、の殿堂に勝手に名を刻みました。カメラでの切り取り方、画面構成、登場人物の動かし方、セリフ、そしてライティング、全て凄くて、素人でも分かる凄さっていうんですかね、ほんとに凄い完成度。役者の動かし方も、昨日観たゲアトルーズと同じように、わざと演劇的に仰々しくカクカクしてるんだろうなー、自然じゃないからこそ表現できるものもあるよねー。お話は信仰についてで、その是非や有無を巡る、遠藤周作の沈黙やシャマラン監督のサインに通ずるテーマでした。僕は無宗教で無信仰だけどここまで心を動かされてしまうから、映画の力は本当におそろしい。国威掲揚に利用されたり軍事政権やファシズムに利用されてしまうのもよく分かる。今日は経営会議で前に立って話して頑張ったし大変な仕事も片付けられたし、自分へのご褒美完了。明日もめちゃくちゃ頑張れる。みなさまも良い夜中、良い明日を。#早稲田松竹 #白黒映画 #カール・テオドア・ドライヤー