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ぎんぺ~

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今年の33本目は、「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」
88点

ややネタバレあり

カントリーからエレキ楽器を使用したロックへと、全米の音楽シーンを変えたと言われるボブ・ディランのデビューから名声を得て活躍する様を彼の葛藤と苦悩を、様々な彼の楽曲も交え丁寧に描き出した。

今作で何よりも賞賛されるのは、劇中で歌われる歌唱シーン、演奏シーンはすべて出演者自らが担当しているということ。
特にボブ・ディラン役のティモシー・シャラメの本人への寄せっぷりは感嘆に値する。
特に中盤からのサングラスをかけた姿はまさにクリソツ。
なお、今作のプロデューサーも務めるほどの気合いの入れようだ。

まぁ、正直ボブ・ディラン世代ではないので、どこまで似ているのか、などはわかりかねますが歌唱のみならずギターテクまでもを完璧にこなしたティモシー・シャラメの役作りは凄まじいものを感じる。

歌がうまいのは「チャーリーとチョコレート工場」で証明済みではあったが。

ニューヨーク時代のボブ・ディランを支える恋人シルヴィ役のエル・ファニングも可愛かったな。
彼女の揺れ動く心を繊細に演じて取ります。
別れのシーンは特に切ない…

ある種、変態的に音楽にばかり情熱を注ぐ彼の生き方は、見方によってはとても幸せなのかも知れないなと、思ってしまった。

これを機にボブ・ディランの曲をちゃんと聞いてみようと思う。
ついでに本作のサントラもApple Musicからダウンロードしたのも書き加えておこう。

#名もなき者 #ACOMPLETEUNKNOWN #ジェームズマンゴールド #ティモシーシャラメ #エルファニング
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2025年の148本目は「プレデター バッドランド」
90点

ややネタバレあり

最凶ハンターが捕食される側に回った時、新たな物語が幕を開ける

初めてプレデターが主人公となった本作。
近年のプレデター作品を構築した立役者ダン・トラクテンバーグ監督による世界観はどこかゲーム的で既視感のある映像だけども、単純に観ていて楽しい作品に仕上がっている。
特にタイトルの出方がすごくゲームぽかった。カッコいいけど。

ヤウージャ種族(プレデター)の若きハンターのデクは、弱さゆえ父親からも「弱き者は不要」とばかりに兄クウェイの手によって処刑されそうになったところ、兄が文字通り身を挺して逃がしてくれる所から物語は始まる。

辿り着いたのはデクが自身の強さを証明するために狩りの対象として選んだ最強モンスター”カリスク”が生息する惑星ゲンナ。
モンスターが襲い来るその星は文字通り”荒廃した土地(バッドランド)”

半壊したアンドロイドのティア(エル・ファニング)を背負って移動する姿はこれまた半壊したC-3POを背負うチューバッカにダブってみたw

余談だが、撮影時はデク役のディミトリアス・シュスター=コローマタンギ(長い名前w)によればホントにエル・ファニングを背負っていたそうな…羨ましいw

撮影が行われたのはニュージーランドのせいもあって山並みを歩くデクの姿が「ロード・オブ・ザ・リング」で中つ国を行くフロド一行に見えたのもご愛敬w

「ヤウージャは群れない」とか言いつつ、結局はアンドロイドのティアやカリスクの子供バドと共に戦いに臨んでいく様は成長を描く物語であり、デクに感情移入させる装置として上手く機能していたと思う。

それにしてもやはり「プレデター」の世界は「エイリアン」の世界とリンクしているようで、今回登場するアンドロイドのティアとテッサ(共にエル・ファニングが演じてる)はウェイランド・ユタニ社製である。

途中上半身と下半身の共闘バトルがかっこよかった。
特に下半身によるフランケン・シュタイナー!

クライマックスの戦いではテッサがパワーローダーのデカイやつに乗って現れた時はちょっと吹いたw

何はともあれハイテク兵器を使ったモンハン・ムービーは見応え十分。

母星に戻り、ついには父親に復讐を遂げる。
ヤウージャとしての使命よりも家族として生きていくことを選んだデクは止めを自分の手ではなくバドに譲ったのも大きな変化であろう。

大団円かと思われた矢先、そこへ飛来した宇宙船。
デクによれば「母上」とのことだが…まだ新たな捕食者による物語が待っているのだろうか…
という思い切り続編を匂わせたところで幕。

否が応にも続編を期待してしまう。

新時代のプレデターの幕開けになった本作。
終始エル・ファニングが可愛かったことを除いてもアクション映画として非常に楽しめた1本。
デカいスクリーンでエル・ファニングを堪能してもらいたいw

#プレデターバッドランド #ダントラクテンバーグ #エルファニング #ディミトリアスシュスターコローマタンギ
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