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アメジスト

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こんにちは。
読書記録です。

近代美学入門
井奥陽子 著
ちくま新書

近代ヨーロッパの美学を中心に考察されている本です。
個人的に注目したところは、第3章、第4章でとりあげられている、エドマンド・バークが「崇高と美という我々の観念の起源に関する哲学的考察」において美の主観主義を表明して、美学の近代化の画期となったところです。
バークの見解はこうだそうです。
伝統的なプロポーション理論というのは対象を数学的に分析することで発見され、定められるものである。
だが、美を感じるために、いちいち計算や幾何学的分析をすることなく、私たちは対象を美しいかどうかが判断できる。
またプロポーションを備えた人が美しいとは限らない。同じようなプロポーションを持った人でも、ある人は美しくある人は醜いという場合があるとして、プロポーションは美の根拠ではないということを看破しました。
またバークは、崇高についての議論を体系化して、自然の崇高という概念を確立しました。
崇高と美を比較して考察し、なおかつ崇高を美の一種ではなく、美に対置されるものとして区別しました。これによって、崇高は美と並ぶ概念となりました。
バークは、対象のもつ性質がどのように私たちの心に影響を与えるのかについて考察しました。
恐ろしいもの、例えば動物園での檻の向こうにいるライオン、広大なもの、例えば足場の安定した展望台から山頂の景色を眺めるなど、自分が安全圏にいながら、危険で恐ろしいものをみたとき、その場を楽しむ余裕が生まれ、恐怖と歓喜が混ぜ合わされた崇高という感情を喚起するとしました。
大自然の持つ魅力が崇高と呼ばれるようになったきっかけになったのが、エドマンド・バークの「美と崇高の感情に関する考察」だったのです。
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