【連続GRAVITY小説】〜Gravity-Link〜第五話:一粒の熱、白銀の伝言 会津の夜は、すべてを白く塗りつぶす雪の中にあった。 まぁずにょんは、納屋の冷えた空気の中で、最後の一袋を丁寧に紐で結んだ。その手は、土と厳しい冬を生きる男の厚みがある。彼はスマートフォンを手に取り、あきっくすのルームで出会った「あの人」の言葉を思い出していた。『明日、届きますように』 短く添えられたメッセージは、雪を溶かすほどではないが、彼の胸を小さく灯していた。 一方、栃木のオフィス。深夜、誰もいないフロアでYukari🦁ฅは、冷え切った缶コーヒーをデスクに置いていた。目の前のモニターには、冷たい数字の羅列。「……疲れたな」 そう呟いた彼女の耳に、待ち望んでいた「大好きな二人の声」が届く。あきっくすのルームの隅で、きびともちこが並んで座っているような、穏やかな空気感。「もちこさん、見て。まぁずにょんさんの投稿、雪がとっても綺麗……。あの中にお米が詰まってるんだね」 きびが、うっとりとした、けれどどこか茶目っ気のある声で話しかける。「本当ね、きびさん。まるで宝箱みたい。Yukariさんのところに、あの雪の白さも一緒に届くといいわね」 もちこが、きびの言葉を包み込むように優しく返す。「ふふ、Yukariさん、きっと今頃お仕事頑張ってるかな? あのお米を食べたら、絶対に元気になっちゃいますよ」「ええ、きびさん。Yukariさんのことだから、きっと涙が出るくらい喜んでくださるわ。楽しみね」 二人のやり取りは、まるで冬の陽だまりのようだった。都会の鉄の匂いに囲まれたYukariにとって、その会話は凍えた指先を温める暖炉そのものだった。 数日後。Yukariの自宅の食卓には、炊きたての真っ白な米があった。 一口。噛みしめた瞬間、彼女の目から不意に涙がこぼれ、米粒の上に落ちた。「……甘い」 それは、数字や契約では決して得られない、人間が本来持っている「温度」だった。 彼女はすぐさま、あきっくすのルームに駆け込み、不器用ながらも精一杯の言葉を打ち込んだ。『まぁずにょんさん、届きました。私、……生きててよかった』 その言葉がルームに流れた瞬間、きびともちこが同時に歓声を上げ、あきっくすは静かに微笑んだ。 自分の作ったこの「場所」が、誰かの生命線を繋ぎ止める場所(グラビティ)になり始めていることを、確信しながら。(つづく)#連続GRAVITY小説 #第5話 #まぁこれはこれでいいかも #AI難しい #storysong