会社の人事評価で、成績優秀者として表彰された。嬉しい。給料もちょっと上がるし。でも、どこか、モヤモヤする。この制度は、期首に目標を3つくらい立てて、期末に自己評価して、それを上司が再評価するしくみ。頑張った量より、「目標をどれだけうまく設定して、無理なく達成できたか」が評価される。この賞、過去に1回もらったことがあるんだけど、それはコロナ禍で仕事が激減してた年だった。時間に余裕があって、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなせて、ちょっとプラスアルファもできた。自分史上、一番ラクな年だった。社内にはコロナ禍で逆に大変になった部署もあったし、俺自身、この年より業務量過多の中でも愚直に頑張って、何とかやりきった年の方が評価されるべきだって思う。この制度は、本当に頑張ってる人とか優秀な人を表彰するものじゃないのかも。昔から俺は、できる“風”のキャラで生きてきた。中身は空っぽなのに、表面だけ取り繕うのは得意だった。だから周りが「あれ、意外と…」って驚くこともあった。でもその“風”が評価を呼び、実力以上の場所に立ってしまった。良くも悪くも、自分の価値は自分だけで決められるものじゃないらしい。だから、今回貰えた賞も、誰かから見た俺の価値だと思うことにした。でも、もし将来、俺が人を評価する立場になったときには、俺みたいな表層的な人間じゃなく、泥臭くても、本当に頑張ってる人をちゃんと拾えるようにしたい。完璧な制度はないけど、見えないところで踏ん張った努力に、ちゃんと気づける目は持っていたい。#できる風 #見えない努力に光を