清掃系な服装🤔｜はるきの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

『もしもし…？』

聞きなれた声が　耳元で広がる
メールで確認してから
すぐに　かかってきた電話

少し　会っていないだけなのに
恋しさが募る

『もしもし…？』

同じように　問い返して
貴方の声を待つ
なんて　幸せな時間だろう

こんな　小さな時間さえ
すべてが　狂おしいほど愛しい

『元気だった…？』
『うん』

『僕も相変わらずだよ』
『うん』

『寒いね…』
『うん』

『……うん……ばっかりだね…』
『うん』

二人同時に　噴出して笑った
笑いながら涙が出て　こぼれ落ちて
つま先を濡らした

『また、泣いてるの…？』
『うん』

『会いたいね…』
『うん』

『もうすぐ会えるよ』
『うん』

『うんって言いすぎだよ』
『うん』

『ほら、また…』
『あ……』

『でも、君らしいから、いいか。』
『うん…あ……また……。』

『いいよ。その返事が心地いいんだ』
『………うん。』

伝えたい言葉は　たくさんあるのに
どうして『うん』しか　言えないんだろう…

そう思いながら
零れ落ちる涙を　指で拭う

何から伝えれば
貴方に伝わるだろう……

そう思うだけで
言葉にならない思いばかりが　増えていく…

そんな時
貴方が　そっと呟いた

『君は、僕じゃなきゃ駄目なんだよ』

そんな　くすぐったい言葉に
心が響いた

『うん……』

また　何も言えないまま　頷く私

『うんって言葉、今日好きになったよ。』
そう言って

貴方は　受話器越しに笑って
『明日、待ってる』
そう言って

そっと　電話を切った

貴方を　好きな深さだけ
言葉が見つけられなくって

何も言えないまま終わった
貴方との　短い電話

情けない自分が　嫌になった…

それ以上に
貴方の優しさが　心を包み込んだ…

『貴方じゃなきゃ駄目みたい…』

そう言えばよかったな……