40枚目期間も璃果ちゃんのことたっくさん応援するね！！

【運営が初心者のエセ婚活パーティーに出会いはあるのか？　４】#まる婚活

今回の経緯と概要をまとめよう。

結婚相談所をしているフミばあちゃんには、どうやら同じような「他人の恋を応援するのが楽しい」という仲間がいるらしい。

（その人達は結婚相談所をしているような人ではなく、普通の世話焼きおばあちゃんのようだ）

世話焼きおばあちゃん達は、若者から最近の婚活事情を聞き出すらしいが…
どうやら今は「パーティー」で婚活をする人が多いらしいと知る。

なので、おばあちゃん達はパーティーを自分達なりに開催する事にした。

一人のおばあちゃんが「私の近所にはこんなに素敵な男の子が余ってんだよ〜！」と自慢し、
「なに言ってんだい！私の知り合いの方が良い男さ！」と張り合い、

フミばあちゃんが「あたしのとこの子は良い子だよ！　いつもお茶に付き合ってくれるんだから！！」と、私を引き出して見栄を張ったらしい。
（実情はただ断れないだけの情けない女なのだが…）

要するにこれは【おばあちゃん達のトレーディングカードゲーム】であった。

人脈に見栄を張ったフミばあちゃんにより、【ノーマルカード】である私は【レアカード】くらいまで勝手に磨かれて、卓上に出される。

そしてその他、男性１人女性１人を同じ場に出し、フミちゃんの手札は完成した。

ゲームのルールは【自分の持ち札がいかに良い物か】という事と、【それを婚活の場に出してカップルを誕生させる】という事だった。

そして「参加者は３人」というのは、私が話を聞いた時点の情報であって…
実際は他のおばあちゃんが何人用意してくるかわからないからの数字であった。

『…ということは、全部で何人来るかわからないってことなんですね？』

「まぁ、あたし以外に誰も用意できなきゃそうなるわ！」

フミちゃんは、ふふんと笑う。
そこには「あたし並みに人間を出せるような人はいないだろうね！もしかしたら、あたし以外は誰も出せないかもしれない！」という自信が見え隠れしている。

週休一日の女の大切な休みの日を奪っておいて、誰もいなかったら残念すぎる。

そうして【素人主催の婚活パーティー】が始まった。
何人来るのかわからない。
何をするのかもわからない。
しかし「参加費」として、お茶代と会場レンタル代をせびられる。

悲しい婚活パーティーが始まった。