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ドラクエ1は災禍の陣と攻撃技を一人でやる時間が足りなかったけど、2は分担出来るからFFみたいなダメージがポンポン出るしな

こ〜ちゃん🌱
少し肌寒い午後、隣の県へ買い物に出かけた帰り道。
ふと立ち寄った大型ショッピングセンターの中に、
コーヒーの香りが漂うカルディコーヒーの店があった。
その香りに誘われるように足を止めた瞬間、
耳の奥で小さな声がよみがえった。
「こ〜ちゃん、またお菓子のお家つくりたい!」
出かける前、目を輝かせて言った5歳の孫の言葉。
ネットで作り方を見ても、材料をそろえるのはなかなか難しそうだった。
せっかくなら、喜ぶ顔を見たい。
そう思って、店の前でスマホを取り出し
「カルディコーヒー お菓子のお家」と入力してみる。
――画面に現れたのは、作るためのキット。
しかも800円ほどで買えるという。
「これは、見つけて帰らなくちゃ。」
胸の中に、そっと火が灯るような気持ちが生まれた。
店内を探してみたが、なかなか見当たらない。
レジの前で勇気を出し、画面を見せて聞いてみる。
「すみません、このキット置いてありますか?」
すると店員さんは、花が咲くような笑顔で
「ありますよ、少しお待ちくださいね」
と答えて、すぐに持ってきてくれた。
その優しさにふれた瞬間、
胸の中がぽっとあたたかく広がった。
――孫たちに、喜んでもらえる。
家に戻り、夕方。
幼稚園から帰った孫たちと一緒に、お菓子のお家を作る時間が始まった。
アイシングを作るために、粉砂糖と卵白とレモンシロップをボウルに入れる。
3歳の孫が小さな手でしっかりとボウルを押さえながら
**「まぜまぜ〜」**と声に出して混ぜてくれる。
その姿がなんとも愛おしくて、思わず頬がゆるんだ。
屋根には、事前に買っておいたマーブルチョコを
瓦のようにひとつずつ貼り付けていく。
5歳の孫は真剣な表情で、でも時々にっこり笑いながら作業を進める。
やがて屋根の上はカラフルな宝石のようにちりばめられ、
アイシングは雪のようにゆっくりと流れ、
世界でひとつだけのお菓子のお家が完成した。
まな板の上に佇むそのお家は、
まるで冬の絵本から抜け出してきたようだった。
白い雪のようなアイシングが屋根をやさしく包み、
色とりどりのマーブルチョコが
幸せの灯りのようにきらきらと輝いている。
小さな煙突には雪が積もり、
今にも温かい煙がふわっと立ち上りそう。
夕食のあと、みんなでその甘い家を囲み、
写真を撮ったり、「かわいいね」と声を上げたり、
小さく壊しては笑顔で食べていった。
――あの日、買って帰って本当によかった。
ただの買い物ではなく、
あの小さな箱が連れてきてくれたのは、
家族の笑い声と、静かに積もる幸せの時間だった。








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