中国の国民のうち、どれくらいの人が政府の宣伝を信じているかは正確には言えませんが、 少なくとも「非常に多い」というのは確かです。 というのも、子どもの頃からずっと 「中国共産党は偉大で、人民を飢えから救った」という教育を受け、 党は疑ってはならない存在である、と教え込まれています。 愛国教育も徹底していて、 その結果、政府の宣伝を信じる人はとても多いです。

@凛 ： 特に「外国は中国を害そうとしている」「敵国は嘘をついている」という 考えを強く持つ人たちは、VPNを使えばYouTubeなども簡単に見られるのに、 外部の情報を目にしても、中国政府の行為を“正当化”しようとします。 「敵国の情報戦だ」「中国を害するためのデマだ」と受け取る人が多いのです。 また、多くの中国人は、 長年の教育や環境の影響で、 たとえ心の中で“何かおかしい”と思っていても、 政治について話すこと自体を避ける傾向があります。

@凛 ： Gravity は VPN なしでアクセスできます。 しかしそれは、Gravity がまだ中国国内でそこまで知られておらず、 かつログインに 海外の電話番号・Googleアカウント・LINEアカウント など “そもそも中国から使えないサービス” が必要だからです。 中国のユーザーが 「登録に海外の電話番号が必要なんだけど、どうしたらいい？」 とコメントしているのを見たことがありますが、 それ自体が今の状況を物語っていると思います。

@凛 ： 以前、VPN なしで pixiv が見られた時期がありましたが、 Google が見られない状態のまま、しばらくして pixiv も「壁」されました。 Gravity も同じで、もし将来中国で人気になり、 政治的な話題が交わされるようになれば、 いずれ間違いなくアクセスできなくなると思います。 中国側から“誰が書いているのか分からない”という状況は 政府にとって許容できないからです。

もう一つ大きな理由があると思います。 中国の普通の人たちは、 学生時代から社会人になるまで、ずっと 極端に忙しく、疲れ切った生活 を送っています。 1日12時間、時には16時間働き、 労働環境は過酷で、給料も低い。 こういう状況では、 政治のことや真実が何か、 論理的に物事を考える余裕なんてほとんどありません。 仕事のあとに 「少し美味しいものを食べる」「スマホでゲームを見る」 それだけがささやかな癒しで、 それ以上を考える体力も時間もないのです。

@凛 ： 誰が本当の敵なのか、 社会で何が起きているのかを考える“条件”そのものが奪われている、と言えます。 そしてこれは偶然ではなく、 中国共産党が意図して作り上げた社会構造でもあります。 人々を疲弊させ、 考える余裕をなくさせ、 尊厳を奪い、 政治への関心を持たせない。 こうした統治方法は、 古代中国の「商君書」に書かれている“民を支配する術”と非常によく似ています。 すべては、体制を揺るがさないための仕組みなのだと思います。

あと、TikTok と Instagram は VPN を使わないと中国では利用できません。 中国人が「TikTok を使っている」と言う場合、たいていは海外版ではなく 中国国内版の「抖音（Douyin）」 のことです。

VPN を使えばグレートファイアウォールを越えることができます。 現在の中国は「ホワイトリスト方式」ではなく、依然として「ブラックリスト方式」なので、 ブロックされていないサービスには比較的アクセスしやすいのです。 ただ、VPN自体を“VPNなしで探す”のが非常に難しいです。 壁の中からは検索結果も制限されているので、基本的に友人から直接アプリをもらうしかありません。 さらに、無料VPNの多くは中共側が用意した“ハニーポット”で、 利用者が誰なのか追跡される仕組みがあると言われています。

@凛 ： 中国の入力アプリや国産Androidスマホにも キー入力記録・データ送信・端末識別などの監視機能が標準で組み込まれています。 また、過去に Bluetooth名やWi-Fi名を使ってデモの情報を共有した人がいたため、 最近の端末はオフラインでは名称変更ができなくなっています。 中共は「市民が情報共有して集まること」を非常に恐れており、 国民同士が団結しないように、長年ありとあらゆる手段を使ってきました。

@凛 ： ですが、ここは中国国内アプリのような“実名制プラットフォーム”ではなく、 私は実名登録もしていませんし、投稿の閲覧数も多くないので、 現状ではリスクはかなり低いと思っています。 中国の警察力や拘束施設にも限りがあり、 優先して取り締まられるのは YouTube や X など 影響力の大きい場所で政治的発言をしている人です。 特に「集団行動を呼びかけるような内容」は最優先で消されます。

@凛 ： もちろん、もし私の投稿が大きく拡散したら自分で削除するつもりです。 私は二十年以上、 「本当のことを言えない社会」で恐怖と怒りの中で生きてきました。 抑圧や理不尽に耐えてきたからこそ、 どうしても黙っていられない気持ちになることがあります。 同じように恐怖から何も言えない人もいれば、 私のように我慢できず声を上げる人もいます。 心配してくださって、本当にありがとうございます。

このニュース自体は、中国国内でも決して「見られない情報」ではありません。 それでも多くの人が、どんな話題でも最終的に 「外国は悪く、中国は正しい」 という結論に無理やり持っていこうとします。 それはもう事実や理屈の問題ではなく、 長年続いてきたプロパガンダの結果だと思います

@凛 ： もう一つ付け加えるなら、中国のネット上には、 刑務所や矯正施設などで「ネット世論誘導」の作業を割り当てられている人たちが 一定数存在することも事実です。 YouTube や X のような知名度の高いプラットフォームでは比較的見えやすい一方で、 Gravity のような場では、少なくとも私はその可能性は低いと感じています

分かります。 人は誰でも極端な断定を避けて、なるべく安全で無難な言い方をしたくなるものですよね。 ただ、中国共産党がこれまで行ってきたことは、本当に人道から外れたものが多く、 一つ一つが「まさかこんな事が起こるなんて」と思うようなものばかりです。 もしこれらを“悪ではない”と言ってしまうのなら、 世界のどんな行為が悪と呼べるのか分からなくなってしまいますし、 極端に言えば、監獄にいる多くの犯罪者も無罪になってしまうでしょう。

@凛 ： 中共が人道的とは思っていませんよ。すぐ殺すロシアよりはマシと思っていますが。しかしどっちが怖いかといえば今やプーチンより習さんのが怖いです。なんとなく。プーチンKGBで怖かったのですがね。国力の違いか、まだ何やるか分からない感じだからですかね。台湾の人はさぞかし怖いでしょう。

@jie ： 中国はもう70年前から「台湾を武力統一する」と言い続けていますが、実際にはずっと虚勢だけという印象があります。 たとえば 2022年のペロシ訪台の時も、 中国外務省は「来れば黙っていない」「拭目して待て」など強い言葉を使い、 軍機の示威行動などもありました。 その日は中国国内でも「戦争になるのでは」と徹夜で見守った人が多かったのですが、 結局なにも起きず、ペロシ氏は無事に往復しました。 今回の緊張も、同じく“脅しだけ”で終わる可能性は十分にあると思っています。

@jie ： 私は戦争にならないことを心から願っています。 理由は二つです。 1. 台湾の民主主義と法治が守られてほしい 2. 中国が開戦すれば、国際社会から制裁を受け、一番苦しむのは中国の“普通の人たち”だからです。