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ハシオキ龍之介

ハシオキ龍之介

昭和懐古録 # 310

#グラビティ昭和部


・昭和10年(1935年)

☆『正力松太郎氏、壮漢に切られ重傷』

2月22日 午前八時四十分頃読売新聞社長正力
松太郎氏が同社玄関にさしか>つた際、左側の新
聞掲示場前に佇んでいた黒のオーヴアに茶の大
柄の縞背広服を着た三十歳位の男が二言三言口
走つたが、正力氏が相手にせずそのまま入らう
としたのでいきなり「国賊!」と叫んで後方か
ら左頸部に切りつけ長さ十四センチ深さ六セン
チの重傷を負はせ逃走した。正力氏は多量の出
血があり安静を要するので引つづき同社診療所
で加療中だが、頸動脈を外れてゐるので生命は
取り止める模様である。犯人は同五十分丸の内
署に現はれ「只今正力をやっつけてきた」と血
に塗れた日本刀を赤地に模様入りの鞘に納めて
自首、熊本市春竹町九八四生れ、下谷区御徒町
一の一三柔道々場武神会々長熱田氏方元管視庁
巡査長崎勝助(30)と判明。
今回の動機としては正力氏が帝人事件、美濃部
博士の著書問題、ベーブ・ルース等の招聘に関
し同氏の態度に憤慨したと申立て取調べの係官
に対し「怪しからん奴だから腕の一本もへし折
ってやる積りのところ、手許が狂った」と殺意
を否認している(読売)
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