昭和9年(1934年)の麻雀賭博事情｜GRAVITY(グラビティ) SNS

共感で繋がるSNS

投稿

ハシオキ龍之介

2025/05/25

昭和懐古録 # 230

#グラビティ昭和部

・昭和9年(1934年)

☆『麻雀賭博』

3月16日昨年十二月に死去した岩田富美夫の
内妻松下南枝子の追善賭博に、洋画家東郷青
児、女流作家宇野千代、作家広津和郎等の顔触
れが集まり、また直木三十五の追善マージャン
会を芝区の東屋旅館で開き、福田蘭童、多賀
谷信乃、川崎備覚等の顔触れが千符十円から十
五円のマージャン賭博を行ったことが判明、
検挙された。
3月17日作家菊池寛をはじめ、八雲恵美子、
筑波雪子、飯田蝶子、吉川満子、松井潤子、
小林徳治、松崎竜雄等松竹蒲田の男女優、漫談
師古川緑波等が続々と麻雀賭博容疑で取り調
べ、検挙された。取り調べの結果、菊池寛、大
下宇陀児、甲賀三郎、海野十三、筑波雪子、
古川緑波の六氏は賭博の事実は認めたものの六
カ月の時効にかかっているため無罪釈放、広津
和郎、新本秀吉、東郷青児氏ら二十四人は素直
に賭博の事実を認めたが初犯ゆえー札を入れて
帰宅を許され、他の福田蘭童、飯田蝶子、八雲
恵美子、吉川満子、井口ゆき、宮部嬌の六人は
同夜留置された。