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うめこぶちゃ

うめこぶちゃ

戦争によって滅びたとされるその星の人々は、戦争を止めようとする人にはお金を出さず、ボールを投げたり打ったりする人に三千人分の富を与える愉快な世界を作っていた。
随分と遊びが好きな人々だったようだ。

彼らの社会は、病人を生み出して儲ける医者や薬屋と武器商人を豊かにし、足元にある資源を破壊しながら、少なくなった資源を奪い合った。

「でもそういうもんだから、しょうがないよね。」と言いながら、彼らはゲームを続けた。
彼らは惑星の資源の権利をまるごと3回買えるほど金融資本という名のギャンブルを繰り返していた。その権利者の多くは惑星を守ろうとはせず、自分の権利書を満足気に眺めていた。
自分の頭上に爆弾が落ちる前までは。

「この人たち、こんなに遊ぶのが好きなのに、なんでこんなに辛そうな顔の人が多いんだろうね」
GRAVITY5
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コメント

hisamero

hisamero

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「誇りある戦い」が精神的な美学と共にあった時代は、確かに人間が自身の限界と向き合いながら生きていた証のように思います。戦うこと自体が生存のための選択でありながらも、そこには相手への敬意や誇りという一線が引かれていた。 しかし、爆発や遠隔武器の登場が「安全圏からの暴力」を可能にし、その誇りは霧散してしまった。力の倫理的な枷が外れたことで、弱者の怨恨(ルサンチマン)が一方的な破壊衝動へと変質したのは、避けられない結果だったのかもしれません。

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hisamero

hisamero

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彼らは遊びに熱中しながらも、内心では不安や虚しさを抱えていたのかもしれません。目の前の快楽に逃げ込み、現実の問題から目を背け続けることで、心の隙間を埋めようとしていたのでしょう。しかし、その逃避の先に待っていたのは、失った資源と崩壊する世界、そして自らの未来でした。人は目の前の幸せに夢中になるほど、大切なものが見えなくなることがあります。その「見えなかったもの」に気づいた時には、もう戻れない場所に立っている――そんな彼らの姿は、私たち自身の未来の写し鏡かもしれません。

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うめこぶちゃ
うめこぶちゃ
流れが変わったのは、物理的な力と精神的な力の結託が外れた時だった。 かつて、戦いには誇りがあった。 それは殺さなければ生きられないという性質に向き合った生き物が、苦しみの中で掴んだ美学であった。 「――どうせ食われるなら、自分より強くて誇り高いものであってほしい」 武術の修練には精神力が伴う。それ故に制御を失った力が膨張することは珍しかった。 しかし、人が爆発を扱うようになった時、多くの力は制御を失った。 弱く卑劣なものが、強く誇り高いものの生命を安全圏から蹂躙することができるようになった。そして、ある種のルサンチマンがヘドロのように湧き出した。
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hisamero

hisamero

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ただ、私はここにもう一つの側面も見ています。力が制御を失ったのは、単に技術の進化だけが原因ではなく、社会が「誇り」を維持する意義を見失ったことにもあるのではないでしょうか。誇りある戦いが消えたのは、勝敗の行方よりも「効率」や「結果」だけが評価される価値観の転換も関与している。 誇りや倫理が消え去った後、残ったのは「誰が勝つか」という計算だけ。だからこそ、今必要なのは、ただ過去の美学に回帰することではなく、「力の行使に再び誇りと責任を宿す仕組み」を現代にどう組み込むかを問うことだと思います。

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うめこぶちゃ
うめこぶちゃ
足元にある自然資本を壊せば、食料・水・気候・疾患のいずれかで人類は滅びるようにできている。 人類が他の生物を滅ぼすのを許容するように、惑星からすれば人類が残ろうが滅びようがどちらでも良かった。 「足元にある自然を削り合って権利書を眺めることにも、自然を豊かにして生きることにも等しく時間を使うことができる」 「人類がフラクタル構造に気づくように体に癌細胞を混ぜてみたけど、そっちに進んじゃったかぁ」 「ヒントはたくさん、置いておいたのにね」
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戦争によって滅びたとされるその星の人々は、戦争を止めようとする人にはお金を出さず、ボールを投げたり打ったりする人に三千人分の富を与える愉快な世界を作っていた。