昭和懐古録＃ 99｜ハシオキ龍之介の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

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ハシオキ龍之介

2025/01/12

昭和懐古録＃ 99

#グラビティ昭和部

・昭和6年(1931年)

☆『乱闘国会、浜口内閣倒る』

2月3日衆議院予算総会で幣原喜重郎首相代理
が、ロンドン軍縮会議に関する政友会中島知久
平氏の質問に、「御月准を得ている」と失言、
天皇に責任を転嫁するものとして問題になった。
2月6日連日紛糾を続ける予算総会中、休憩で
予算委員会を出て来た幣原首相代理に、政友会
院外団員が「売国奴」、「ねずみ大臣」と叫び
ながら殺到し、守衛ともみ合いとなる。首相
代理はその間に避難したが、何者かが記名標木
を政友会院外団員の群がる頭上に投げつけた
ため両派院外団員が入り乱れ大格闘となった。
この騒ぎの中で短刀と覚しきものを振り回し
たり、たん壺を投げたりで請願委員室のガラス
戸も微塵に砕かれ、血にまみれ、打つ、蹴る、
殴るの状態が二十分も続いた。
2月9日失言問題から発し、ついに流血の不祥
事をひきおこした重大局面打開のため、安達
謙蔵内相と大養毅総裁が答弁を失言と認めて無
条件に全部を取り消す妥協案が成立。
3月9日幣原臨時首相代理解任。
3月10日浜口雄幸首相登院。4月13日首相病状
悪化のため、浜口内閣総辞職。
4月14日第二次若槻礼次郎内閣成立。