昭和の始まり、労働紛争の火種―東洋モスリン争議の真実

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ハシオキ龍之介

2024/12/21

昭和懐古録＃ 78

#グラビティ昭和部

・昭和5年(1930年)

☆『東洋モスリン争議』

9月20日東洋モスリン戸工場、五月の
二千人に続き五百余人の人員整理発表。
9月26日総ストライキに突入。
9月27日午前七時会社側が大日本正義団員約
二百人を事務所内に送り込み、争議団側も従業
員二千人で対抗。会社側の形勢悪化を知った
亀戸署はけいかーん警官百余名動員。勢いに
のった女工軍が警官隊二十五人を包囲、こづき
回した。八人の響官が帽子を踏みにじられ、
女工の一人が全治二週間の打撲傷。
10・24 午後七時半大示威を敢行した争議団側
と応援隊二千余名と五百名の管官隊の大衝突、
双方多数の負傷者を出す。亀戸町は乱闘、
投石、交通遮断、検束、消灯、閉店の巷と化し
た。10月25日大乱闘事件を重大視した警視
庁が、騒援罪で取り調べ開始。
11月20日解雇者に退職金、特別手当、同情
金などを出すことで解決。