ごめんの一言に隠された息子の秘密

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そら

2024/07/17

一枚目
一睡もできず迎えた朝の一枚。
今日もいい日になるかなぁと思っていたら、

朝5時過ぎ
息子からのLINE。

「ごめん」
と。
いやな予感がして。
思い詰めた内容。
引き止めるけど既読にならない。

すぐに飛び出した。
顔も洗わず、もちろんお化粧もしない。

6時を待って寮母さんに電話。
バイクもない、本人もいないと。

どんだけ急いでも４時間。

警察に電話した。
とにかく探して欲しいと。
必要な情報を伝え、クルマを走らせた。

「お母さんも気をつけて」
落ち着いた女性警察官の声。

息子が線路の写真を送ってきた。
「怖いけどがんばる」
と。
いやいやがんばらなくていいから。
とにかく待ってて。

警察に、線路を探してと電話。

長い30分後、保護しましたから、気をつけて迎えにきてくださいと。

やっとトイレにも行ってないことに気づき、涙が出てくる。

よかった。
よかった。
もう息子以外なにも要らないと思った。

警察に着き、いろいろと話をしたことを女性警察官から聞く。
キツかったんだね。

寮に戻り
生きてるだけでいいと言うと涙が出てきた。
息子が抱きついてきて息子も涙。

家に連れて帰ります。

帰りに、やっとご飯。

おいしいと言ってたべてくれました。

生きてることを実感されたかった。

生きてるとおいしいものを食べれるんだよって。

ぼちぼち帰ります。
一緒に。