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からえふ

からえふ

劇場にて映画鑑賞、
『オッペンハイマー』

冒頭からの25分くらいは、素早いカット割が続き置いてきぼりになりそうだ。
「核分裂」と題されるオッペンハイマー視点のカラー映像と、「核融合」と題されるストローズ視点のモノクロ映像との別々の時間軸の話が交互に進んでいく展開。
しかも時間系列が行ったり来たりするうえに、更に登場人物が多くそれがいったい誰なのかの説明も皆無ってわけで非常に難解だ。

今作の演出は、ノーラン監督曰く『アマデウス』におけるモーツァルトとその才能に嫉妬したサリエリとに置き換えられる。

それにしても、オッペンハイマーは天才ながらとても変人だ。自分が興味のあること以外は無関心。弟が彼女を紹介しても無視するし、自分の子が泣いていたら他人にあずける始末。
人の気持ちを考えることができない、全くの世間知らずのよう。
原爆によって人がどうなってしまうかなんて考えられるはずもない。

しかし、広島と長崎に原爆が投下されてから良心の呵責に気づく。
卑怯な言い訳をだらだらと続ける。
原爆での被害状況のスチール写真からは目を背けるが、天才だから頭の中では人々が焼き尽くされる映像が映し出される。

この『オッペンハイマー』という作品は、原爆投下を正当化する映画ではない。
そして、オッペンハイマーのことを賛美したり、彼を悲劇のヒーローだと赦す映画でもない。

オッペンハイマーという人物は幼く、弱く、愚かで、ずるいと厳しく描いた映画であるだろう。

映画の冒頭で池に雨が落ちてできる波紋。
いくつもいくつも波紋は繰り返し起きる。
これが何を意味するか。
核兵器がアメリカからソ連、イギリス、フランス、インド、中国、北朝鮮と世界中に広がっていった。
この映画はやはり日本人はこの機会に観るべき作品であるだろう。

ロス・アラモスには今も研究所跡があるようで、オッペンハイマーの自宅、集会所も保存され博物館となっています。
そこには見学者へこのような質問が書かれています。
「科学者は、開発した技術がもたらす結果に責任はあると思いますか?」と。

そして見学者が自分の考えを書くノートにはこんな内容が書き込まれています。
「もちろん責任はあります。自分はただの歯車だった、などという言い訳は通用しません」と。

#映画 #音楽 #オッペンハイマー
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コメント

rrr

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1 GRAVITY

からえふさんのらではの鋭い考察ですね[穏やか] オッペンハイマーvsストローズ的にお話は進んでいきますが そもそもオッペンハイマーが天才なだけに人間関係の機微みたいな部分に疎くて招いてしまった窮状でもあり、女性関係やら家族との関係性も然りでしたよね でも世界情勢が不安定な昨今、本当に原爆を投下した側、された側、共に、そして世界中でこの映画をきっかけに真剣に考えるべき時期なのだろうなぁ…と思いました。

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からえふ
からえふ
自宅のキッチンを忘れて家を造ってしまうとかも考えられないですね 原爆を運び出し投下準備が進められていくシーンはきつかったです 広島や長崎の人たちはそれを全く知らないわけですから 政治や軍隊がどんどん戦争を突き進めていく展開は本当に怖いです 常に国民は政治家たちが今何をしようとしているのかを見極めていなければ 手遅れにならいために
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