劇場にて映画鑑賞、｜からえふの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

劇場にて映画鑑賞、

『哀れなるものたち』

『フランケンシュタイン』の女性版が、エマ・ストーン演じるベラでしょうかね。

『フランケンシュタイン』の原作者は、メアリー・シェリー。エル・ファニングが演じた映画『メアリーの総て』も是非観てください。

そのメアリー・シェリーの父親は、ウィリアム・ゴドウィン。彼は、国家に大きな権力は必要ないというようなアナキズムでした。
このゴドウィンと言う名前、ウィレム・デフォー演じる外科医ゴッドウィン・バクスターと関係してそうではないですか。

一方メアリー・シェリーの母親は、メアリー・ウルストンクラフト。彼女は、娘を出産後に亡くなりました。彼女はフェミニズムの先駆者でした。

この二人のアナキズムとフェミニズムを持ち合わせたのが、今作のベラのようにも感じます。

『フランケンシュタイン』は、読書が好きで本からたくさんのことを学んでいきました。
ベラも同じように、赤子からどんどんと成長していきます。
その成長していく過程のエマ・ストーンの演技が素晴らしいです。
アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞間違いなしだと思います。

同じく、マーク・ラファロの堕ちていく過程の演技も見逃せません。

『フランケンシュタイン』では、自分を作った父親に愛されませんでした。
今作のベラは、ゴッドにすごく愛されて育ちました。
愛を捧げて育てれば、その子はまた人を愛するんだということが、この映画を観てよくわかります。

そして何事にもとらわれないこと、思うように生きることの素晴らしさ。
女性はこうでなくてはならないという概念を取っ払い、更に人はこうでなくてはならないという概念までも持たない生き方。
とても難しいことを、ベラは次々とやっていくのです。

美術、衣装、音楽などもとても素晴らしくて、これらもアカデミー賞受賞有力ではないでしょうか。

映画史に残るであろう新たなキャラクターを、是非映画館でご覧ください。

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