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うたら
事の発端は父がAmazonで買って欲しいものがあると見せてきた画面だった。父は毎年子供向けのクリスマス会を開催していてそこで使うきぐるみを注文してほしいらしい。
「あ。これ銀魂のエリザベスやん。こいつは喋らへんキャラクターやで」「別にええよ」「誰が着るん?」
30才ぐらいの女性らしい。そこらへんは銀魂直撃世代だ。自分がもしもエリザベスに入ってぺらぺら司会進行をやれと言われたら嫌だろう。
俺はゆっくりと説明をした。そのキャラクターは喋らない。プラカードで会話やボケツッコミを行う。中身はおっさん。
それが女声で普通に話しだすと知っている人にとってはずっとスベリ続けることになってしまう。
これが他の喋らないキャラクター、例えば進撃の"超大型巨人"のきぐるみとかだったらアリかもしれない。普通に喋ってること自体がギャグになるからだ。
子供はどうせ知らないと父は言うが子供がいるということはもちろん親も来る。年代的にたぶんほとんどの人が銀魂を知っている。中には二次創作をしていたお母さんもいるかもしれない。そういった人たちにとって自分が愛した作品をよく分かってないやつに解釈違いされるのが一番腹立たしいのである。
子供とニコニコ笑っていても心の中では
「オイイイイィ!!ちょっとォ!喋っちゃってるってエェェ!!」「屋上へ行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……」とか言ってるに違いないのだ。
しかし父は少し意固地になってしまいこれで決定だとぷりぷり怒った。しかし俺も知ってしまった以上これを通すわけにはいかぬ、と名も知らぬ30才女性の為に説得を続ける。なにかいい例えはないか。考えろ考えろ。
「例えばお父さん、鬼太郎の目玉おやじいるやん?あいつのきぐるみ、あるんか知らんけど着たとしてさ、普通には喋らんやろ。下手なりにもちょっとはモノマネするやん」父は鬼太郎好きなのである。
「そりゃそうやろ。あいつが普通に喋ってたら変やん」勝ったな。「そう。変なのよ」「うん」
父はアッという顔をして俺の目をジッと見た。
「お前は、正しい」素直でよろしい。
結局父親が着る予定だったトナカイを女性に渡しあの後すぐ注文した目玉おやじのきぐるみがもう届く。親父殿は目玉おやじのモノマネの練習に余念がない。
「オイ!キタロウ!」結構似てて笑う。

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くらん

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原ヶ出
圧...じゃなくて脅...じゃなくて煽...じゃなくてうぽつって言われましたし

しのさ
あとで見る!!!!

モアイ

🍺大暴

ムクチ

おしる

力
モラトリアム期間は女と遊びなさいよ。
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和ろうそく太郎
よい話ですね 毎年この季節に思い出すのでしょうね
ゆ
仲良しすぎワロタwww[泣き笑い]