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まる
#まる婚活
小説家の男とトンチンカンなデートをした翌日。
結婚相談所へ、男のお断りの返事を送ろうとした。しかしそれより先に、結婚相談所のおばちゃんからメッセージが入った。
「彼とはどんなデートをしていますか?
通話でも構いませんので、あなたの気持ちを聞かせてください」
おばちゃんどうしたんだろう?
いつになく真面目なトーンだ。
『日曜日なら良いですよ』と返事をする。
「相手の相談所からなるべく早くと催促されているのですが…」
相手の相談所? どういうこと??
『じゃあ土曜日でも』
彼のお断りの返事は土曜日にするか。
通話でおばちゃんに直接愚痴ってからお断りの返事を出そう。
スマホがメッセージを受信する。
おばちゃんからではなく、彼からだった。
そこにはいつもの業務連絡とは違って、ケーキの写真が映っていた。
『…え?』
「帰りにケーキを買いました」
・・・え???
これは、何の連絡だ…?
今まで待ち合わせの日時とかしか連絡を取り合っていなかったので、何と返すべきかものすごく悩んだ。
『まさか私とのお別れを祝うケーキか!?』なんて思うほど、私はネガティブではない。
えーっと… じゃあ、何て返そう…
美味しそうですね、かな。
美味しそうなケーキ自体に罪はない。
これは何かの祝いのケーキなのか、それともただ食べたかっただけなのか。
その辺には全く触れないで『美味しそうですね』とだけ送った。
既読が付いて、彼が初めてLINEスタンプを押した。かわいい猫のスタンプで「ありがとう」と書かれていた。
…この男、スタンプ持ってたのか。
失礼だけどそう思った。
それから毎日、彼からラインが来ることになる。
それも全て雑談。
逆に業務連絡が無くなってしまった。
次のデートの約束を取りつけるでもなく、雑談の文章を送ってくる。
「好きな食べ物は何ですか?」
「今日は何をしていますか?」
そんな内容が毎日送られてくる。
何が原因か全く分からない。
私としては『もう終わったもの』のつもりで…
彼も私のことは「終わったもの」のつもりだと思っていたのに…
本当にあの時の人なのか?
豹変してないか?
私は頭の上に『?』を浮かべたまま、おばちゃんと話す日を待つことになるのだった。
次シリーズへ続く…
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まーーーーーーーーーーーーー
なんて不器用な2人🥲
てらすけ
まさかのseason2突入!
レイン🐷
連ドラにしてくださいwww 小説家さん、誰かブレーン入れて攻め方変えたか…
続・
続きが気になります😳 新たなシリーズも楽しみです