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フアン
回答数 8>>
結論だけ先に
・教育制度を作る側は多くの問題点を変えようとしている
・現場の多忙や入試という壁に阻まれ、結果として知識偏重から抜け出せていない
日本の教育制度について、長年感じていた疑問や問題点を、一連の流れとして整理してみたいと思います
これらは個別の問題ではなく、根底で繋がり、相互に影響し合っているように思えるからです
まず、教育の土台となる学習指導要領やカリキュラムそのものに、根本的な硬直性があると感じています
文部科学省を中心に決められる教育内容は、どうしても「過去の成功モデル」の延長線上に陥りがちです
その背景には、制度を設計する官僚の方々自身が、従来型の知識偏重・偏差値重視の教育で優秀とされてきた経歴を持つことが少なくないという構造的問題があるでしょう
当然、彼らにとって「よくできる」とは、自分たちが経験したような「正解を覚え、テストで再現する」能力を指し、その枠組み自体が絶対的に正しいと無意識に認識されてしまう傾向があります
(もちろん全てではないですが個人的意見)
このため、AIやグローバル化が進み、正解が一つではない課題が増える現代社会において、必要とされる創造性や批判的思考、協働力を育むための大胆なカリキュラムのアップデートが、制度内部からはどうしても遅れてしまうのです
このカリキュラムの硬直性がもたらす顕著な例が、近年推進されているIT教育、いわゆるGIGAスクール構想における矛盾です
確かに児童生徒に端末が行き渡ったというハード面の整備は進みました(性能は最悪なものもありました、これによる格差もあります)
しかし、肝心の教育内容と評価方法が旧態依然としたままでは、せっかくの環境も活かされません
プログラミング的思考を学ぶといっても、最終的には用語や書き方を暗記して筆記試験で問われるだけでは、本当の意味で問題を分解し、論理的に解決策を構築する力は身につきません
(近年改善は見られますが追いついていません)
つまり、ツールの操作法を「覚えさせる」だけで、それを現実の課題解決に「使える」人材を育成する教育にはなっていないのです
この乖離が、社会が求めるIT人材の不足と、学校で学んだことが実社会で役に立たないという学生の徒労感の、両方を生み出している一因と考えます
続きます
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