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ホノカ

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ハーロック

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第一話 (全二話)


深夜のコンビニは、昔の旅館の厨房みたいに白かった

蛍光灯の光は優しいようで冷たい
外へ出ると、冬の空気が頬を刺した

手には、缶コーヒー
たった数百円だ
それなのに胸の奥がきゅっと縮んで、「贅沢だ」「罪だ」と誰かが囁く

もう大人だ
働いている
財布だって、自分で管理している

それでも罪悪感だけは、夜になると勝手に戻ってくる

「……なんで金を使うだけで、こんな気分になるんだろう」

白い息が、言葉を薄くして消えた

「自分、それ“金の問題”ちゃうで」

背後から低い声が落ちた
振り向くと、黒い服の男が立っていた
どこからともなく現れる、いつもの男

「……分かってるなら、もっと早く来てくれよ」

黒い服の男は笑わず、コンビニ袋を指して言った

「自分、今買ったのはコーヒーや
でも心が買わされたのは“昔のルール”やろ」

胸が詰まった
図星だった

ご飯も、服も、家賃も、全部お金がかかる
だから働くのは当然
お金をもらうのは贅沢
贅沢は罪

「俺は中学の時、旅館で皿洗いのアルバイトをしてた」

一拍おいて、続けた
「……給料袋は、見たことがない」

自分の声は、思っていたより落ち着いていた
落ち着いているのに、奥が痛い

黒い服の男は即答した

「せやろな
その頃の自分は“子ども”やのうて“家計の部品”にされとったんや」

部品
その言葉が、胸の奥の形にならなかったものに名前を付けた

怒りが湧く前に、涙が出そうになって
あわてて飲み込んだ

「でも、生活には金がいるだろ
働くのは当然だ」

黒い服の男は、少しだけ声を低くした

「生活費がかかるんは事実や
でもな、その責任を子どもに背負わせるのは、大人の仕事放棄や」

言い返そうとして、言葉が出なかった
「疑問を持つな」という空気の中で育つと、反論は喉の奥で固まる

黒い服の男は続ける

「自分が“金もろたら罪”って思ったんは、優しいからや
迷惑かけたない、家を荒らしたない
そやろ?」

図星だった
自分は、家の空気を壊したくなかった
だから、罪を引き受けた

「でもな、その優しさが曲がると、今みたいに“自分を罰する癖”になるんや」

自分は、乾いた笑いを漏らした

「罰って……缶コーヒー飲むだけで、俺が悪いみたいになるの、本当に馬鹿らしいな」

黒い服の男は、そこで少しだけ口角を上げた

「そうや、馬鹿らしい
気づけた時点で、もう半分終わりや」

「残り半分は“卒業”や
今夜やるで」


#希望 #自作小説
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墨田
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のせ

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そろそろ顔が無くなるからご帰宅所望す
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🦈るく🦈

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おい( ¯꒳​¯ )っ
クロにぃ多いんだって!
お返し言うけど
多い多い( #`꒳´ )
でもいっぱいのギフト
ありがとう(。>︿<。)
𝓞𝓷 𝓓𝓮𝓬𝓮𝓶𝓫𝓮𝓻 𝟐𝟑𝓻𝓭

@クロ⚜️
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