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ぢる

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作品 勇者ヴォグ・ランバ
作者 庄司 創

SF漫画です。
あらすじとして人類は戦争をさけ各国のパワーバランスの歪みや衝突を避ける為に人間のもつ苦しみという感情をなくす装置を推進するようになります。
ただその方法に疑問を抱くとても少数の反対派との攻防を描いた作品になります。
上下巻の2冊のみで完結しますが内容はなかなか濃いものになってると僕は思いました。

この苦痛という概念を排除するというのは仏教観の一切皆苦を排除するため相対的に発生する喜びなども失われてしまい、いわばただただ生存する為に存在する生命体となってしまうのであまり言及するとネタバレになりますのでさらっと個人的な感想を書くとやはり感情の喪失に疑念を抱き奮闘する主人公サイドの抵抗に僕は支持する派でした。
基本的に人間の感情は一切皆苦から始まると現時点で僕は考えているのでそれを個々が解決するために日々の行動や選択をその瞬間にランダムで重なった状態からその時々で流動的にその環境と思想や哲学、人柄など180度変化する可能性のある身の回りにある小さな問題から国や世界の均衡を保つための選択と決断、行動をする人間にとって感情の発生源となる苦しみを取り除いてしまうのは統制は容易になるが生きるとはなんなのか?と、あってないような人間の一つの娯楽であり思考するという性質が出汁のない味噌汁みたいに感じ、それってつまらんなと思うのは出汁文化の最高峰、日本に生まれ育ったからこそ感じやすい違和感なのだろうかなどと思いながら読んでました。笑
情状酌量なんてものは個々の捉え方や時代の風潮、その時代の価値観で変わってしまう不確実性の極みで白黒の極論を合理的に考えると邪魔くささや迷いを引き起こす危険分子なのかもしれないがそんな瞬間の流動性に左右され決めきれないもんが人間の課せられたカルマともいう一切皆苦であり、その感情の源ともいえる苦悩を放棄する事なく、苦しみを喜怒哀楽の何かに変化させる事が一生の中でかけがいのないものなんじゃないかと捉えると、苦しみのない心というのは何かそれ自体が生命として苦しみなのではないかと思いました。

泥臭さでうまれる衝突や偶発的事案を乗り越えるて人類一人一人の価値観を尊重するのか、最小限に均衡を保つ為の強制処置を行うのかっていう、トロッコ問題みたいな印象もフォーカスをあてる部分によっては浮かぶ漫画でした。
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